子供の教育・成長・食事・遊び

子どもに伝わる正しい叱り方をチャイルドコーチングを学んだママが伝えます!

その叱り方、ちゃんと子供に届いてる?

皆さんのご家庭では、子供に対してどんな叱り方をしていますか?

最近では、「怒らない子育て」「褒めて育てる」という方法が、育児本やインターネットの情報にも増えてきたと思いますが、それらの情報に振り回されてしまうママたちもいるのではないでしょうか。

何度言っても言うことをきかないとカチンときて、つい怒鳴ってしまうこともありますよね。
しかも、ママが忙しいときに限ってそういう事態になります。
そんなとき、「あぁ、私また怒っちゃった。ダメな母親だ」なんて落ち込んでいませんか?

私もチャイルドコーチングを学ぶまではそうでした。

「怒らないようにしなきゃ!」と我慢して、褒めるようにしている時期もありました。
それでも、子供の態度は一向に改善しませんでした。

しかし、正しい叱り方であれば、きちんと子供を叱っていいということを、チャイルドコーチングで学んで活用するようになると、子供がきちんと話を聞いてくれるように変わりました。
子供自身が改善策を言い出すようにもなりました。

これから、私が実践している「叱り方のステップ」をご紹介します。叱り方でお困りのママやパパ、ぜひご家庭で実践してみてください。

「怒る」と「叱る」ってどう違うの?

さて、思い返してみてください。皆さんは子供に対して怒っていますか?叱っていますか?この二つは似ているようですが、全く別物です。

『怒る』とは、感情的な反応のこと。
『叱る』とは理性的な対応のことです。

感情任せに爆発させて『怒る』ことは、単に子供の行動に反応しているだけ。子供に感情を見せている状態にすぎません。
しかし、理性的に諭し、正しく『叱る』ことができれば、子供の行動に対応していることになるので、ちゃんと子供も対応しようとするのです。

その『正しい叱り方』を5ステップでお伝えしますね。

ステップ1 子供と正面から向き合い、目を合わせる

叱るときに必要なのは『緊張感』です。

「怒ってる間だけ聞いてるふりしてよう」
「多分許してもらえそう」

のように思われる叱り方は、効果的とは言えませんよね。

子供が真剣に受け止めていなければ、また同じことを繰り返すかもしれません。

そうならないようにするためにも、まず、子供と目を合わせ、正面から向き合って話し始めましょう。
「ママ・パパはこれから真剣なお話をするよ」という態度を示すことで、子供も緊張感を持つことができます。

相手の目を見て話すことが苦手な人は、言葉を言い終わるときに目を見て、また外すなどしながら話すといいでしょう。

ステップ2 第一声でインパクトを与える

子どもと向き合ったら、インパクトのある一言を伝えましょう。
と言っても「コラー!」と怒鳴ったり「どうしてこんなことしたの!」と問い詰める方法は、あまりおすすめできません。

子供は非難されたと感じ、本当の気持ちを話さなくなるかもしれません。
子供の心に響き、こちらの話に耳を傾けさせるために、親の感情を素直に伝える方法がいいでしょう

例えば、「お母さんはすごく悲しいよ」「嫌な気持ちになったよ」と、子供の行動によって、親の私たちがどんな気持ちになったのかを話すと、子供はこちらの話を聞く姿勢になりますよ。

ステップ3 子供の言い分を聞こう

次は、子供の言い分を聞きましょう

「明らかに子供が悪いのに、言い訳を聞く必要なんてない」と思われる方もいるかもしれませんが、子供の『行動』は悪いことだったとしても、それを引き起こした『理由や感情』に悪意はない場合もあります。

子供も発言することで、自分の問題だと自覚し、心から反省しやすくなります。

「何があったのか詳しく教えてくれる?」
「そのとき、どんな気持ちだったの?」

など、子供の心に届く言葉をいろいろな言い回しや口調で探してみましょう。

また、このステップは親の感情をクールダウンさせるためにも必要な手順です。

人は一方的に話していると自分の言葉に陶酔してしまうことがあり、怒鳴る行為自体も親自身の感情をますます興奮させる要因になります。

子供の言い分を聞きながら、心を落ち着かせ、冷静な状態で「もうこんなことはしないでほしい」という思いを伝えましょう。

ステップ4 約束しよう

同じ過ちを繰り返さないために、必ず改善策を設定し、親と子供の間で『約束』という形をとりましょう

そこで大切なことは、子供が内容をしっかり理解し、受け入れているかどうかです。

親だけで決めたルールを押しつけたり、「今度やったら罰として○○するからね!」と一方的にペナルティを与えるのはあまりよくないですね。

「今、なんで怒られてるか、もうわかったかな?」と子供に叱られた理由を確認し、「これからはどうすればいいと思う?」と子供の考えを引き出すのがいいでしょう。

子供の意見を取り入れながら、対策を作り「ママと約束しようね」と結ぶと、子供は自分でできる範囲で改善できます。

もちろん「ママはこうするといいと思うけど、どう思う?」と親が意見を伝えても大丈夫です。お互いが納得できる着地点を探してみましょう。

ステップ5 改善するまでフォローしながら見守ろう

約束をしたら終わりではありません。
約束を守り、結果的に過ちを繰り返さなくなることが目的です。

子供の行動が少しでも改善されたら、きちんと伝えてあげましょう。
完全にできるようになるまでは時間がかかる子供もいます。

それまで注意ばかりでは、子供も努力すること自体に嫌気がさしてしまいます。初めから完璧を求めないようにしましょうね。

「前より○○できるようになっているね」
「約束守ってくれて嬉しいな」

と伝えてみると、子供はちゃんと努力や練習を見てくれていることを実感できますし、隠れて約束を破ってやろうという気持ちも起こりにくくなるでしょう。

もし、改善する様子が見られなかったり、約束を何度も破るようでしたら、もう一度ステップ1に戻ってみるか、ステップ3のように子供の話をしっかり聞いてみましょう。

第三者を入れて、客観的な意見を聞くのもいいかもしれませんね。

子供が問題を解決しようと行動し、改善するまで見届ける。そこまでがこの『叱るステップ』だということを忘れないようにしましょう。
(※1)

どんな場面でもこの方法でいいの?

私の場合ですが、以下のようなシーンは、5ステップを踏む必要はないと考えています。

これらはご家庭によって考え方に違いもあると思いますので、あくまでも我が家の場合として、ご紹介致します。

車道に飛び出すなど、危険な行為を子供がしてしまった場合

このように子供が大きな事故に巻き込まれてしまいそうなとき、ステップを考えている余裕はありません。

親も一気に緊張し、感情が高ぶるので冷静に叱れないと思います。

大声を出したり、力いっぱい子供を引き寄せたりするのは、ほとんど制御できない親として当然の反応です。

感情のまま怒鳴ってしまうこともあるでしょう。

子供の安全を確保し、お互い冷静になるまで時間をおいてからもう一度話し合う時間をつくりましょう。

「さっきのことだけど、すごく危なかったよね」と切り出し、対策を考えるといいと思います。

本当は叱る必要がないような場合

私は叱るとき
「これは本当にこの子のためになるのだろうか。」
「親の都合を押し付けていないだろうか」

と考えるようにしています。

例えば、時間の余裕がないときに子供の準備がなかなか進まないときなどです。

私自身に余裕があれば、子供のことを待っていられますが、こちらも慌てているときでは同じ状況でもイライラします。

子供はいつも通り準備をしているだけなのに、私に気持ちの余裕があるかないかで子供への対応が変わるのは、親の都合を押し付けてしまっている気がするのです。

こういう場合は、「今日はちょっと時間が足りないから、一緒に頑張ってくれる?」とお願いするようにしています。

もちろん、周りに迷惑をかけているようでしたら、ステップを踏んで叱ることもあります。

でも、
「早くすることだけが本当に大事なのかな。」
「この子は丁寧にゆっくりやるのが好きなタイプかもしれないな」

とその子の性格を尊重できるのであれば、必ずしも叱って正そうとしなくてもいいのではないでしょうか。

親のどちらかが叱った後

例えば、子供に対して先にパパが叱ったり、学校で先生に叱られた後、ママからも同じように叱られたら、もう子供は「誰も味方になってくれない」と思ってしまうかもしれません。

なので、私は子供が別の大人に叱られた後は、叱らないようにしています。

できるだけ子供の目線になって、「ママもそういうときあったよ」と自分の体験を話したりします。

また、パパが『正しい叱り方』をせず、感情に任せて怒ってしまった場合、パパに対して「あの叱り方は間違ってる!」と注意しないようにしています。

子供は社会に出たら、様々な人と知り合います。

きっと理不尽なことで怒鳴られたりすることもあるでしょう。誰もが正しい叱り方ができるとは限りません

どんな言われ方をしても、子供自身で受け止めて処理ができるようになってほしいので、たとえパパがキツイ言い方をしてしまっても、「それも経験だ」と私は思うようにしています。

子供に対しては、「パパもすごく悲しかったから、あんな風に言ったんだと思うよ」とパパの気持ちを伝え、傷ついていたらフォローするようにしています

今は子供が小さいので私がフォローをするのですが、いずれ大人になった子供が自分で自分のフォローができるようになれば、人に怒られたりしても立ち直れるようになり、反省や改善に向かえると思うのです。

親同士で話し合い、叱り方についてお互いの意識を確認しておくといいかもしれませんね。

ついついやってしまうこんな叱り方に気を付けよう!

子供に対して叱るとき、子供のやる気をなくさせてしまったり、子供の考え方に悪い影響を与えてしまうような叱り方もあります。

でも、実はこれらはついつい言ってしまっていることが多いんです!少し意識して、減らせるようになるといいですね!

子供の性格や存在を否定するような言葉

「どんくさいなぁ」
「だからあなたはダメなのよ」
「なんでいつも困らせるの?」

このような子供の性格や存在を否定するような言葉を浴びせると、子供はやる気が失せるどころか、自己否定してしまうかもしれません

「僕はどんくさいダメな子なんだ」「私はママを困らせてしまっているんだ」と自分に対して思ってしまうと、子供は自信を失い、怒られるたびに直そうという気力もなくなっていきます。

「自分はダメな子だからしょうがない」とあきらめてしまったら、問題行動が増えるばかりで、親子の間にも大きな溝を作ることになります。

たとえ怒ってしまうことがあっても、私たちは子供のことが大好きで心から大切な存在だと思っているはずです。

そして彼らも子供である前に、一個人として存在しています。

親とは別の価値観を持って生きています。『親の普通』を子供に当てはめてしまう前に、少し『この子の普通』を考えてみてはいかがでしょうか。

「お兄ちゃんなんだから」「お姉ちゃんなんだから」

「お兄ちゃんなんだからしっかりしなさい」
「お姉ちゃんは妹に譲りなさい」

兄弟を育てていると、よくこんなセリフを言ってしまうことはありませんか?

ひょっとすると私たち親世代も子供の頃よく言われたことなのかもしれませんね。

親が子供の頃から言われたことは、記憶に定着してしまっているので、本人も意識せずについ言ってしまうことが多いのです。

上の子が我慢すべきという態度をとり続けていると、子供は「自分だけがいつも我慢させられている」と感じ、下の子に対して嫉妬心を持つかもしれません。

それにより、親の気を引こうとさらにエスカレートした行動をとったり、下の子に対して悪意を持って接してしまうことも増えてしまいます。

例えば、同じ5歳の子供なのにも関わらず、下に兄弟がいるかいないかで、厳しさに差が出てしまうのは少し違う気がしませんか?

親にとっては上の子も下の子も優劣なく『宝物』ですよね。

ぜひ、その気持ちが伝わるように、どちらの言い分も十分に聞いてあげてください。

他の子供と比べる

親は他の子供と比べて何かが劣っていると感じると追いつかせようとしてしまう傾向があります。

しかし、子供の成長には個人差がありますし、性格だって同じ歳でも千差万別です。

「あの子はお片付けが早くできるけれど、うちの子はちっとも片づけない!」そう思ってしまったら、ぜひ子供のいいところを探してください。

「片づけは進んでやらないけれど、小さな子供には優しい」「のんびりしていることが多いけど、一個一個確実に丁寧にやるタイプなんだな」と、子供の性格を別の視点でとらえてみてください。

自然と他の子供と比べることが減って、「この子はこの子らしく頑張っている!」認めることができるようになるはずです。

「○○さんに怒られるからやめなさい!」

公共の場や、人が多く集まる場所などで、子供がマナーを守らないときによく言ってしまいがちですよね。

また「それ以上やるとママ怒るよ!」と先にママ自身が怒ることを宣言してしまうこともあります。

親としては、ルールやマナーを子供に教えたくて言ってしまうことだと思うのですが、これでは「なぜやってはいけないのか」というマナーの本質が伝わりません。

子供が受け取ってしまうのは「ここで騒ぐと大人に怒られる」「これ以上やるとママの機嫌が悪くなる」ということだけなのです。

すると子供は今後「怒られるからやめる」という思考を持つようになり「怒られないならやってもいい」という判断をするかもしれません。

こんなときこそ、上記の5ステップを使って、
「ここで騒ぐと、みんなが迷惑するんだよ」
「他の人にぶつかると危ないことはわかるよね?」

とルールやマナーの存在意義を伝えてあげてください。

感情が爆発しそうな時は深呼吸

いかがでしたか?こんな冷静にできない!と思われましたか?叱るときは、こちらも感情が高ぶっていますから「まずは、子供の目を見て、その後は・・・」となかなか整理できないかもしれませんね。

私もいまだに「コラー!」と怒鳴ってしまうことがありますが、深呼吸するだけでも冷静になれることがあります。

子供から離れて、別の部屋で一人になってみることもいいでしょう。

少しだけクールダウンできたら、子供の目を見て話し始めてくださいね。

完璧にできなかったからと言って悲観する必要はありません。

少しでもこれらのステップを思い出して、どれか一つでもできたら、それだけで花丸です!

「今日は目を見て言えた」「昨日よりは子供の話を聞けた気がする」そんな変化を親自身も感じていけるといいですね。

子供も親も完璧な生き物ではありません。

『叱る』ということを『世間のルールやマナーを教えながらも、子供の意思や価値観を確認する機会』と思えたら、少しポジティブになれる気がします。

この記事が、ご自身の『叱り方』を考えるきっかけになれば嬉しいです。

  【参考文献】  (※1)横田正隆『チャイルドコーチングアドバイザー資格取得講座』資格のキャリカレ 

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