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【夫必見】更年期から抜けだす近道は夫がカギ!今後の妻への対応とは?

なんとなく夫婦間がギクシャクしている。
妻がいつも怒っている。
もしかしたらそれは、妻の更年期障害かもしれません。

更年期障害をきっかけに夫婦仲をこじらせ、そのまま離婚というパターンもあるというから、油断のならない問題です。

まだ大丈夫だと思っていても、突然やってくることもある更年期障害について、今のうちに知っておいたほうがいいかもしれませんよ。

そもそも更年期障害とは?

そもそも更年期障害とは一体どういうものなのか。

女性を悩ませる更年期障害について、いったん、おさらいしてみましょう。

女性の身体のサイクル

女性の身体には、妊娠し、こどもを産み育てるための仕組みが備わっています。
そのための主要器官が、子宮や卵巣です。

排卵期になると、卵巣から卵管へと卵子が放出されます。
卵子が受精し子宮内膜に着床すれば、妊娠が成立します。

妊娠が成立しないと、子宮内膜は剥がれ落ちていきます。これが月経です。

女性ホルモン、エストロゲンとプロゲストロン

このような、妊娠、出産、月経に大きく関わるホルモンがあります。
それが、エストロゲンとプロゲストロン
一般的に、女性ホルモンと呼ばれることの多いホルモンです。

エストロゲンは、卵巣が性腺刺激ホルモンの作用を受けることで分泌され、受精卵のために子宮内部の子宮内膜を厚く成長させるよう働きかけるホルモン。

女性らしい身体を作るホルモンだと言われていて、子宮や乳管の成長を助けるほか、肌を美しくする、骨粗鬆症を防ぐなどの働きがあります。

妊娠が成立した場合、妊娠状態を維持するよう働きかけるのが、プロゲステロン(黄体ホルモン)。

プロゲストロンには、乳腺の発達をうながす働きがあります。

閉経の前後五年間が更年期

月経は11〜12歳頃からはじまり、だいたい50歳前後で終わります。

50歳前後になると、だんだんとエストロゲンやプロゲステロンの分泌量が減るなど、卵巣の機能は不活発になっていきます。

卵巣の機能低下にともない、月経周期の乱れや無排卵月経が起こり、やがて無月経となります。

無月経の状態が十二ヶ月以上続くと、閉経です。

この閉経の前後五年間くらいが更年期と呼ばれる時期なのです。

更年期障害

更年期は閉経の前後五年間
その間、女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の分泌量は減少していきます。

30代くらいまで活発に分泌され続けていた女性ホルモンがだんだん減っていることに気が付くと、脳の視床下部は性腺刺激ホルモンを分泌し、卵巣に女性ホルモンをもっとたくさん作るよう指令を出します。

ですが、性腺刺激ホルモンの作用を受けても、卵巣は機能低下しているために女性ホルモンを十分に増産することができません。

指令を出しているのに、女性ホルモンは増産されない。
これを何度も繰りかえしていると、視床下部は混乱してしまいます。

すると、視床下部が司っている自律神経のコントロールにもその混乱が影響し、さまざまな身体的・精神的トラブル=「更年期症状」が起こるのです。

このようにして起こる更年期症状のうち、日常生活に支障があるほど重篤な状態のものが「更年期障害」です。

人生の折り返し地点

さらに、50代は、人生の折り返し地点。
自分やパートナー、親族の健康に不安を感じる頃でもあります。

実親・義親との同居、それに伴う転居があるかもしれません。
こどもの受験、反抗期に直面するタイミングかもしれません。

更年期は、人生において重要な出来事の起こりやすい時期です。
環境的要因が精神へ関与し、それが更年期の症状に影響しているケースもあり、その事情は実に複雑なのです。

主な症状

更年期に起こる主な症状です。

    <主な症状>

    ・ほてり(ホットフラッシュ)
    ・のぼせ
    ・多汗
    ・動悸
    ・息切れ
    ・めまい
    ・頭痛
    ・吐き気
    ・手足の痛み
    ・腰の痛み
    ・手足のしびれ
    ・冷え
    ・目、口の乾燥
    ・皮膚の乾燥
    ・かゆみ
    ・肩こり
    ・疲労感
    ・不眠
    ・憂鬱
    ・イライラ
    ・不安感

更年期障害の症状は多岐にわたり、中には、幻覚、幻聴といった驚くような症状がある人もいるそうです。

どんな人に重い症状が出やすいのか

更年期障害は誰にでも起こることですが、誰でも同じような症状・程度ではありません。
多くの症状、重い症状に長く苦しめられる人もあれば、ごく軽く済む人もあります。

銀座の小山嵩夫クリニック・小山嵩夫院長によると、次のようなタイプの人に重い更年期障害の症状が出やすいそうです。

    <更年期障害が重くなりやすいタイプ>

    ・責任感が強いタイプ
    ・何でも真面目に取り組むタイプ
    ・気分転換、気持ちの切り替え、ストレス発散が下手なタイプ
    ・全部受け止めて抱え込んでしまうタイプ

こうして見ると、ストレスを抱え込みやすい、責任感のあるタイプの人のほうが、更年期障害が重くなる傾向にあるようです。

ストレスと更年期障害

ストレスがかかると更年期障害が重くなりやすいのはなぜでしょうか。
それには、視床下部の役割が関係しているようです。

外部からのストレスへの防御システムとして、内分泌系と自律神経系の役割は非常に大きく、視床下部・下垂体・副腎皮質のホルモン伝達系は、重要なストレス応答の経路です。
特に、ストレスに応答して種々の神経ペプチド・ホルモン群を生産および分泌する視床下部室傍核は、生体のストレス反応に対して大切な働きを持っています

このように、女性ホルモンを作るよう指令を出すための性腺刺激ホルモンを分泌する視床下部は、ストレス反応の中枢でもあります。

ですので、完全に閉経するまでの期間にストレスを感じると、その影響によりホルモンのバランスが乱れ、更年期の心身トラブルの原因となるのです。

夫に原因?

そして、更年期の女性が抱えているストレスの多くは夫が原因ではないかと考える医師がいます。
「夫源病」の命名者として知られる石蔵文信医師です。

石蔵文信医師は、自らの元を訪れた患者の診察を通して、更年期の女性が抱えているストレスは家庭や職場の人間関係によるものであり、特に最近では夫の存在によるストレスが大きいと実感しているそうです。

夫源病と更年期障害

石蔵文信医師の命名した「夫源病」とは、夫が原因となるストレスにより妻が発症する不定愁訴
更年期障害の症状に似ていると言われています。

更年期外来の診察中に石蔵文信医師が気づき、命名しました。

これまで女性ホルモンの減少に伴う更年期障害だと思われていた更年期の女性の心身のトラブルの中には,夫が原因となるストレスによって引き起こされたものがあったのかもしれない、というものです。

夫源病であっても更年期障害であっても、「夫によるストレス」が更年期の女性の心身のトラブルに強い影響を与えているというのが石蔵文信医師の考えです。

なぜ夫がストレスの原因に?

夫が更年期のトラブルの原因だとしても、更年期になって突然、夫があらわれるわけではありません。
それまでもずっと存在していた夫が、どうして更年期になるとストレスの源になってしまうのでしょうか。

定年退職

更年期に夫がストレスとなってしまう理由のひとつが、定年退職
夫が退職して、あるいはお互いに退職し、家で顔をあわせる時間が長くなることで、ストレスを感じるようになるケースです。

    <妻が感じる定年退職後の夫へのイライラ>

    ・生活のペースが乱れる
    ・一人の時間が無くなる
    ・夫が家事をしない
    ・夫の家事のやり方が違う
    ・職場と同じように振る舞う
    ・管理したがる
    ・夫がイライラしている

夫婦間での意識の違い

積水化学工業株式会社住宅カンパニーの調査研究機関・株式会社住環境研究所による「定年後の夫婦2人の暮らし方(シングルミックス)調査」の結果が2012年12月に発表されました。

人口のボリュームゾーンが60代以上となった現在。
人生100年時代における、ライフサイクル25年周期の第3周期にあたる55才以上の夫婦2人の夫婦意識や生活意識を焦点とし住まいに望むことを調査したものです。

この調査結果から、更年期世代の夫婦間には以下のような意識の違いがあることがわかりました。

「夫婦といえども1人の時間が欲しい、それでこそ仲良く暮らせる」という項目については、全体の59%が支持しています。

男女別で見ると、男性は52%、女性は74%。

また、「充実させたい時間」に「夫婦一緒の時間」をあげた男性が42%なのに対し、女性は約半数の24%。

趣味についても、「別々にそれぞれ好きなことをしたい」という意見が男女ともに高いものの、男性69%、女性74%と女性のほうがやや高めな結果に。

こうしてみると、更年期世代は夫のほうがより夫婦で過ごしたいと考え、妻は自分の時間を過ごしたいと考えているようです。

また、定年直後の世代の男性は、社会との接点を持ち続けることへの意識が低下しますが、反対に同世代の女性は社会との接点を持ち続けたいという意識が高く、ギャップがあります。

「夫婦で過ごしたい、内向き思考の夫」と「個人の時間を大切にしたい、外向き思考の妻」と真逆の結果に。
このような夫婦間での意識の違いが、夫をストレスの元凶にしてしまっているのかもしれません。

出典:セキスイハイム「定年後の夫婦2人の暮らし方調査」について

「ワンオペ育児」や「産後クライシス」の影響

石蔵文信医師は、育児期における妻の不満が影響している可能性を指摘しています。

育児以外にもあらゆる生活の負担が妻にのしかかる「ワンオペ育児」
出産後、妻が夫に嫌悪感を持ち急速に夫婦仲が悪化する「産後クライシス」

育児期当時はこれらを乗り切ったとしていても、「ワンオペ育児」や「産後クライシス」を経験した妻の中に不満が残っていると、それが更年期になって改めてストレスとなり、更年期障害の症状を重くしてしまうのだそうです。

「ミキハウス」が「ミキハウスベビークラブ」会員対象に行った調査によると、「ワンオペ育児の状況にある/不安がある」と感じたことのある会員は41.8%。
非常に多くの人がワンオペ育児であると感じているという結果になりました。

つまり、育児期の不満から生まれるストレスによる重い症状に将来悩まされる可能性がある更年期障害予備軍もこれだけ多いということではないでしょうか。

出典:ミキハウス「子育ての悩み調査」から見えた ママ・パパの子育ての現実 

男性更年期障害の影響も

夫のイライラも妻のストレスになっています。
この夫のイライラは、もしかしたら男性更年期によるものかもしれません。

男性にも更年期障害があることが、近年、広く知られてきています。

女性の更年期障害に対して男性更年期障害と呼ばれたりもしますが、正確には「加齢性腺機能低下症(LOH症候群)」といいます。

女性ほど急激ではありませんが、テストステロンという男性ホルモンの一種が老化とともに徐々に減少する事で起こります。
症状は個人差があり、ストレスが大きく影響しているといいます。

男性更年期の身体の変化として、排尿障害、脱毛(個人差あり)があげられます。
これらの変化は、テストステロンの減少によるものです。

    <男性更年期障害の主な症状>

    ・イライラ
    ・だるい
    ・やる気が出ない
    ・憂鬱
    ・不安感
    ・不眠
    ・性機能の低下
    ・ほてり
    ・発汗
    ・記憶力の低下

鬱と異なり、死にたくなるほどの憂鬱感はありません。

夫にできることとは?

ここまでの流れですと、夫はまるで妻の更年期障害を悪化させる悪者のよう。
ですが、そんなことはありません

妻への対応次第で、夫が妻を救うこともできるのです。

妻が更年期障害から抜け出すために、夫ができることとはいったいどんなことでしょうか。

男性更年期の改善

夫の男性更年期障害のイライラ解消は、妻のストレス軽減、ひいては更年期障害の症状を軽くすることにつながります。
そのためにまず、男性更年期障害の改善を目指してみましょう。

男性更年期障害の改善のために順天堂大学・堀江重郎教授が推奨しているのは、スポーツなどの「競争」、継続的な「運動」、十分な「睡眠」。
これらは全て、男性ホルモンの分泌を増やしてくれる行動です。

ストレスを減らそう

また、堀江重郎教授は精巣の機能を低下させないため、ゆっくり入浴するなどしてストレス解消することもすすめています。

男女とも、それぞれ更年期障害の症状とストレスには大きな関わりがあります。

夫婦お互いにストレスを減らすことで、
男性更年期障害のイライラ改善→夫のイライラを原因とした妻のストレス軽減→更年期障害の症状改善
へとつながっていくのではないでしょうか。

一日15分間、妻の話を聞く

前出の小山嵩夫クリニック・小山嵩夫院長によると、更年期のトラブルで悩んでいる女性はとてもたくさんお話されるのだそうです。
これは誰かに自分のことを知ってもらいたいから

「更年期障害でつらい」ということを知ってくれている人がいるというには、更年期障害に悩む女性にとっての安心感になるのです。

更年期障害の女性にとって、話を聞いてくれることはそれだけで助けになると、小山嵩夫院長は言います。

そして話を聞くのは医師やカウンセラーなどの専門家である必要はありません。
つまり、夫をはじめとした家族が話を聞いても良いのです。

小山嵩夫院長は、せめて一日15分間、妻の話を聞くことをすすめています。
その際、あまりに際限なくいつまでも話をやめられないのは、かなりメンタルが弱っているサインです。

言い出しにくい更年期障害

女性にとって、更年期障害は言い出しにくい話題です。

まず、女性本人にとって受け入れがたい身体の変化であること。
そして、時に「更年期障害」は中高年の女性の揶揄する言葉にもなります。
そうしたことから、更年期障害であることやその症状についてはなかなか話しづらいことが多いようです。

また、周囲の無理解も女性の口が重くなる原因ではないでしょうか。
なんとなく怠けている。
理由もなくイライラしている。
更年期を理解していない家族は、更年期障害の女性に対してこのように誤解してしまいがちです。

周囲の無理解は、更年期障害の女性をさらに悩ませ、孤立化させます。

そこで、家族で情報を共有し、更年期障害を理解することが必要です。
なぜ疲れやすいのか、なぜイライラしているのか、更年期の女性の身体の変化を知ることで、思いやることができるようになるでしょう。

夫の自立

石蔵文信医師は、夫の生活自立をすすめています。

これまでごく簡単に済ませていた昼食を夫のために作ることが負担である、妻が友人と出かけるのを夫が嫌がる、妻が寝込んだのに何もできない夫・・・
インターネット上でよく見かける、定年退職後の夫へ妻が感じるストレスの例です。

これらのストレスは、夫が自立していくことで解決できます。

少しずつで良いので、できる家事を増やしていきませんか。
そして、自分の趣味を持ったり、地域の活動に参加するなど、意識を外へ向けてみませんか。
妻がそうしているように、自分の時間を大切にしてみませんか

更年期障害は妻の問題ではない

妻の更年期障害の原因は全て夫にあるなどとは言いません。
ですが、更年期障害は妻だけの問題ではないことは確かです。

石蔵文信医師は夫婦で受診することで、更年期障害の治療効果はあがる、それどころか夫の協力が無いと十分な治療効果が出ないと言っています。

更年期障害は夫婦で考え、解決していくもの。
まずはその意識を持つことが、更年期障害から抜け出すための第一歩。
夫婦で解決するためには、夫であるあなたの力が不可欠なのです。

出典:公益社団法人 日本産科婦人科学会 更年期障害
出典:熟年期の妻の不調 原因は夫に?…育児期に抱えた不満が噴き出すケースも
出典:「更年期うつ」の妻をたった1ヵ月で救い出した夫の行動
出典:「更年期は使いづらい」と中高年女性をいまだに蔑視する職場の絶望 
出典:東北大学大学院医学系研究科 代表的疾患:男性更年期障害
出典:オムロン 更年期障害を上手に乗り切る 女性の場合・男性の場合
出典:NHK 更年期障害 対処法「男性の更年期障害」
出典:男性更年期 夫源病 石蔵文信

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