子供の教育・成長・食事・遊び

親子でできるボランティア!実際体験して感じた子供の心の変化とは?

2020年東京オリンピックの市民ボランティアのニュースが話題になりました。

ボランティア活動に興味を持った人、あるいは大変そうだと感じたり、自分にできることではないと感じた人もいるでしょう。

確かに、ハードで難しい活動もあることはあります。

ですが、まずはやってみようという気持ちを大切に、一歩を踏み出すこと。

そうすることで、誰かの役に立つことができるかもしれません。

ボランティアとは?

「ボランティア」とはいったい何なのでしょうか。

「人の役に立つ」など、漠然としたイメージは思い浮かんでも、具体的にはっきり「ボランティアちは何か」説明することは、案外難しいことかもしれません。

厚生労働省によると、「ボランティア活動は個人の自発的な意思に基づく自主的な活動」ととなっています。

「個人の自発的な意思に基づく」と厚生労働省が言うように、「自ら活動する」「自由意志」という意味のラテン語「VOLUNTAS(ボランタス)」が語源となっていて、「自らの意志による人や社会に貢献する活動」のことを「ボランティア」と呼ぶのです。

大切なのは「自由意志」であること。

また、そこには「無償」という意味は含まれず、活動に対価の発生する「有償ボランティア」も存在します。

出典:厚生労働省 ボランティア活動

 

我が家の場合

我が家でも、ごく微力でかつ簡単なことばかりですが、ボランティア活動に参加することがあります。

きっかけ

娘が産まれ、夢中で育児をして、一歳のクリスマスを迎える頃。
気がつくとサイズアウトしたベビー服の山が出来ていました。

赤ちゃんは汚すことも多いのですが、一方で、どんどん大きくなるのでほぼ新品のようなベビー服もたくさん。

そこで思い出したのが、昔、参加したことのあるボランティア活動のこと。
そういえば、古着を集めている団体もあったはず。
探したら、このベビー服を必要としてくれる人がいるかもしれない・・・

インターネットで、ベビー服を希望している乳児院をみつけ、そちらへ寄付することになりました。
それから三歳くらいまで、乳児院が必要とするサイズの服をクリスマスにおくりました。
二歳からは娘にも、自分の古着をどこに送るのかお話して聞かせながら、畳んだり、箱に詰めたりを手伝わせました。
そして、一緒に窓口へ持って行きました。

これが、娘と一緒のボランティア活動のルーツでした。

クリスマスの精神

そういうこともあり、娘にとってクリスマスは「誰かのために何かをする時」という認識があったようです。

幼稚園にあがってからのこと。
クリスマスシーズンに入ったコーヒーチェーンで、娘が赤い箱を見つけました。
店員さんに娘が質問すると、点字図書の購入資金にするための古本を回収するチャリティーキャンペーンを実施しているとのこと。

娘は自分の絵本のうち、いただきもので重複してしまった絵本、どうしても絵が怖くて読めない絵本を寄付したいと言ってきました。

私も不要な本があったので、娘の絵本と一緒にキャンペーンの箱へ入れることにしました。

娘がごく自然にできることをしようと考えていること、そのことを楽しんでいるということを嬉しく思いました。

デイケアセンター

小学校入学後。
受験が終わり、開放感からなんとなく何かやろうかなという気持ちが私の中にありました。

ある時、デイケアセンターのイベントのお手伝いを募集しているのを発見し、応募してみました。
その際に、小学生のこどもがいるということを伝えると、スタッフさんから「ぜひご一緒に」と誘っていただけました。

娘に相談したところ、やってみたいとのこと。

ビンゴカードを配ったり、景品を渡したり、ごく簡単なお手伝いですが、はりきってやっていました。

娘にとっては、初めての「現場での活動」。

スタッフさんの仕事のハードさを目の当たりにし、世の現実に驚くこともありました。
ですが、直接、ありがとうと言われたことは、大きな喜びとなったようです。

自立支援施設

家族と暮らすことの出来ないこども達が、児童養護施設を出た後、社会で生きていくために必要なことを学びながら生活する場所、自立支援施設。

ある自立支援施設のバザー品を提供するため、バザーで扱っているハンドメイド品の制作を娘としました。

出来たものは、直接、施設へ持って行くことに。
家族と生活することが当たり前ではないこども達がいること。
同じこどもとして、娘に知っておいて欲しいことでした。

その自立支援施設は娘が影響を受けた方が支援されている施設。
娘にとってはそういう意味でもとても意味のある経験となりました。

娘が自主的にはじめたこと

ある時、娘から「ベルマークをおくる場所はないか」と聞かれました。
娘は一年間ほど、こつこつとベルマークを集め続けていたのです。
お友達にも相談し、協力してもらっていました。

娘の学校ではベルマークの回収を行っていません。
学習帳にあったベルマークの説明を目にして集め、お店などを調べたものの、おくり先が自分では見つけられなかったというのです。

結局、娘にどういう相手におくりたいのか意志を聞き、見つけた施設のホームページを見せて選ばせました。

自分で思いついて、行動してみたこと。
周囲へ働きかけたこと。
元気なようでいて実はシャイなところのある娘の成長を感じる出来事でした。

この後も、娘の提案で、公園美化や紛争地域への文房具の寄付などの活動に参加しています。

娘の変化と成長

小さな頃からボランティア活動を目にし、参加してきた娘。
ボランティア活動を通じて、変わったな、成長したなと思うことがあります。

誰かのためにという視点

娘の中に「誰かのために」という視点が育ってきたこと。
学校での役割などでもそれを感じることがあります。

そして「誰かのために」を、ごく自然に行えること。
こどもは素直になれなかったり、照れたりしてしまうこともありますが、そういうこどもならではの感情を飛び越えてすべきことを実行できる点も、ボランティア活動を通じて成長したと感じています。

サスティナブルな発想

娘は環境問題、エネルギー問題などに強い関心を持っています。
ニュースのとらえ方も、サスティナブルな発想がうかがえ、思わぬ感想を聞かせてくれることも。

根底にあるのは、あらゆる命が幸福に暮らせるようにという思い。
その思いを育んで来たもののうち、例えば身近な生物の存在と自然のサイクルを発見した公園美化活動であったり、紛争地帯への支援であったり、原発事故被害地域への支援であったり、これまで経験してきたボランティア活動は大きなウエイトを占めているのではないかと思っています。

娘の自主性

自分から発想し、やってみること。
計画をたて、工夫し、周囲に提案すること。
これらの能力は、ボランティア活動を通じ、大きく成長したと感じています。

ボランティア活動は、自発的になされるもの。
だからこそ、自主性が育つのだと思います。

世界の広がり

娘が小学校に入学するにあたって、私が気をつけたことは、学校が世界の全てにならないようにすること。
視野を広く持って、いざという時には、学校から飛び出して行けるように。

ボランティア活動もそのひとつ。
世の中のいろいろを知ることで、娘の世界は大きく広がりました。

差し伸べられた手を素直にとれるように

ボランティア活動を通じて娘が身につけてきたことは、どれも素晴らしいことです。

ですが、もうひとつあります。

それは、差し伸べられた手を素直にとれるように、ということ。

もしも自分が支援を受ける側に立った時。
不要な遠慮をして、その支援を拒否してしまうことのないように。
受けるべき時は支援を受けて、気持ちよくお礼を言えば良い。
そして、自分ができることがある時に、できることをすれば良い。

そういうことも、伝えたいことのひとつです。

教育とボランティア活動

これまで、私が個人的に感じたボランティア活動による娘の成長について書いてきました。
では、実際、ボランティア活動はこどもの成長・教育にどのような影響があると考えられているのでしょうか。

「教育の振興」を任務とする文部科学省の考えるところを見てみましょう。

体験学習

文部科学省では、教育的意義があるとして体験学習を推奨しています。

体験学習とは、実際に身体を通して経験し、かかわっていく活動のこと
これにはシミュレーションや模型による「擬似体験」や、インターネットや映像による「間接体験」も含まれると考えられています。
ですが、近年、「疑似体験」「間接体験」の機会が増加していることから、対象に直接触れる「直接体験」を今後の教育においてより重視すべきであると、文部科学省は体験学習を推奨しているのです。

体験学習の具体的な効果

具体的に、体験学習には次のような効果があるとされています。

(1)現実の世界や生活などへの興味・関心、意欲の向上
(2)問題発見や問題解決能力の育成
(3)思考や理解の基盤づくり
(4)教科等の「知」の総合化と実践化
(5)自己との出会いと成就感や自尊感情の獲得
(6)社会性や共に生きる力の育成
(7)豊かな人間性や価値観の形成
(8)基礎的な体力や心身の健康の保持増進

学習指導要領にも

そうした流れの中、平成10年に改定された学習指導要領では、学校行事を中心に体験の機会を充実させるなど、配慮されるべき事項となっています。
充実させる体験には、自然体験の他、ボランティア活動があげられています。

さらに、平成13年の学校教育法改正においても、体験的な学習活動、自然体験活動とともにボランティア活動など社会奉仕体験活動の充実に努めるようにと定められました。

文部科学省もボランティア活動が教育において必要な体験であるとしていることがわかります。

出典:文部科学省 体験活動の教育的意義

  

ボランティアは楽しい

このように、ボランティア活動には教育的な効果が期待できます。
ですが、それだけでなく、単純にこどもにとっては楽しいことのようです。

遊びとして

公園清掃などは、こども達にとっては遊びのようなもの。
落ち葉集めも、堆肥作りも、こどものグループは大はしゃぎでやっています。

どんなことでもこどもにとっては遊びになるのだと、こども達の能力に改めて感心することができます。

出会い

ボランティア活動には老若男女さまざまな人が集まります。

世代を越えた出会いは、貴重な機会となってこども達を成長させてくれるとともに、人と出会う楽しさを教えてくれます。

趣味が生かせる

手芸や園芸など、自分の趣味の生かせる活動があります。

あるいは、ボランティア活動を通して、趣味が見つかるかもしれません。
それらが生き甲斐になることもあるかもしれません。

ボランティア団体、ここに気をつけて!

ボランティア活動をスタートする前に、注意しておきたいこともあります。

それは、どのような活動で、どのような団体であるのかということです。

お金の流れをチェック

活動する前に、参加しようとしているボランティア団体のお金の流れをチェックしましょう。

必要としている人々のために、きちんと物やお金が使われているでしょうか。
過去には、ほとんどが団体の運営費になってしまっていたというボランティア団体の事例もあります。

せっかくの活動、善意が無駄にならないよう、どのような仕組みの団体なのかをよく調べ、納得してからボランティア活動に参加するようにしましょう。

特に、募金、寄付金など直接現金を募るタイプのボランティア、あるいは物品の売上金を寄付とするタイプのボランティアの場合は特に注意が必要です。

団体の実態をチェック

自分の理念、思想と異なる団体によるボランティア活動の場合、不本意な結果になってしまうこともあり得ます。

団体の設立経緯、理念、母体などをチェックしておくことも大切です。

そうすることで、気持ちよく活動することができるでしょう。

区報や市報をチェック

どのような団体、活動が良いか迷ったら、まずは区報や市報を調べてみましょう。
公によるボランティア活動の掲載があると思います。
これなら安心感があるのではないでしょうか?

公園清掃、バザー協力などが見つかるかもしれません。
あるいは、ボランティア育成のための読み聞かせ講座が公共の図書館で開講されていることもあります。

ボランティア活動のコツ

ボランティア活動にもコツがあります。
このコツをおさえることで、無理なく、長く続けることができるのではないかと思うポイントをあげてみます。

無理はしない

ボランティア活動は、あくまで自主的なものであり、自己犠牲的なものではありません。

活動をすることで、自分も充実感を感じられたり、好きなこと、特技を生かすなど、楽しむことも大切だと思っています。

自分の家庭や生活を犠牲にしなくてはできないようなボランティア活動は、見直したほうが良いのではないでしょうか。

できないことは断る

できないことは、はっきりと断る勇気も大切です。

できないことをすることは「がんばっている」と誤解してしまいそうですが、それはただ我慢しているのかもしれません。
無理強いされてするのはボランティアではありません。

あくまで、自分にできることを自主的に行うのがボランティアであるということを忘れずに。
無理なくできることだけを、責任を持って引き受けるようにしましょう。

結果的にできなかった場合、相手の迷惑になります。

こんなことからすぐできる!気軽にスタートできるボランティア

自主的な活動であるボランティアですから、やってみたいと思う気持ちこそが大切。
思い立ったら吉日です。
あれこれ思い悩まずとも、いますぐスタートできるボランティア活動をご紹介します。

バナークリック募金

おそらく、現在、存在するボランティア活動でもっともハードルが低いもののひとつが、バザークリック募金だと思います。

バナークリック募金とは、企業のバナー広告をクリック、あるいはクリックした先で企業のボランティア活動報告を読むなどの必要条件を満たすことで、企業があなたにかわって寄付金を支払うというしくみの募金です。

バナークリック募金に協力している企業の活動に参加するなど、今後のボランティア活動の参考にもなるでしょう。

有名なバナークリック募金には、株式会社ディ・エフ・エフの「sumabo」や、ブラザー工業株式会社の「Brother Earth クリック募金」があります。

使用済み切手・書き損じはがき

使用済みの切手や書き損じのはがきはありませんか?
捨ててしまうか、しまい込んだままになりがちなものですが、これらを集めているボランティア団体があります。
例えば、各社会福祉協議会では、使用済み切手を集めています。

使用済み切手は世界中の愛好家との取引で換金、書き損じはがきは郵便局で新しいはがきと交換。
これらは団体の趣旨に従って、海外支援や文化活動などに役立てられます。

日頃から集めておくだけで、不要だと思われていたものが役に立つこともあるのです。

ゆうちょボランティア貯金

郵便貯金を「ゆうちょボランティア貯金」に切り替えるだけで、通常貯金・通常貯蓄貯金の利子から税を引いた20%(1円未満切り捨て)が、寄附金として「世界の人びとのためのJICA基金」へと贈られます。

「世界の人びとのためのJICA基金」へ贈られた寄附金は、主に発展途上国の上水道や井戸の整備、教育、医療、環境のために使われます。

出典:ゆうちょ銀行 ゆうちょボランティア貯金

   

まずは保護者が

まずは保護者が自主的に、充実感を持ってボランティア活動を楽しみましょう。
その姿を見て、こどもは成長します。

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