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幼児の偏食は大丈夫?親の心構えと対策(管理栄養士の2児ママの発信)

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せっかく作ったご飯を残されて、「なんで食べないの!」と怒ってしまった経験、皆さんもありませんか?

または、何を出しても食べてもらえず、食べられるものを数えた方が早い…という状態。

何度も心を折られかけても、それでもいろいろ調べているママはすごいと思います。

ですが、偏食は子供の成長に影響したり、発達障害の可能性も…と聞くと、どうしても心配になってしまいますよね。

そこで、実際に発達障害のある息子を育てている私が、発達障害との関係性、偏食の改善方法についてお話します!



偏食と好き嫌いの線引きって?

そもそも偏食とは、食べられるものが極端に少なく、栄養バランスが偏ってしまっている状態

食べられるものを数えてみて、だいたい10種類以下なら当てはまります。

ピーマンやしいたけなど、特定の野菜だけを食べないという場合は、「好き嫌い」と言ってさしつかえありません。

しかしやっぱり、好き嫌いが多いのは親の責任やワガママだと思われがち。

こっちだって頑張ってるのに、「~すれば?」「~した方がいいんじゃない?」という善意のアドバイスを受け続けるのはツラいですよね…。

そこで、まずは子供が偏食や好き嫌いになりやすい原因を整理してみましょう。

主な原因は2つ、本能と環境です。

原因1.苦みと酸味は本能でよけている

まず、子供は「野菜嫌い」がふつうです。

というのも、野菜は苦みや酸味、しいたけのように独特の風味があるものが多いから。

自然界では、苦みは毒のサイン酸味は腐ったもののサインとされています。

幼児は食べ物についての知識がまだ少ないため、「害があるものを身体に入れないように」これらの味覚が敏感になっています。

大人なら、身体にいいからという理由でゴーヤなどの苦い野菜も食べますが、子供はそんなことを考えては食べません。

逆に、脳のエネルギー源である糖質は甘いものが多いため、甘味のあるものは積極的に食べようとします。

そのため、おやつばっかり欲しがるのは当たり前のことなのです。

原因2.環境が大事!

2つ目の原因は、環境です。実は子供の好き嫌いは、感情と強く結びついています。

たとえば、
「知らないものは怖いから食べない」
「食べてるときに楽しくなかったから、あれは美味しくない」

などのように、子供は味よりも感情を優先して記憶します。

食べられなくて怒られた経験やイヤな感情があると、その食べ物をよくないものと認識してしまうのです。

そのため、偏食をなくすにはまず、食事自体を「楽しい」と思ってもらうことが第一です。このコツについては、後ほど紹介しますね。

偏食がある=発達障害ってホント?

このように、子供は好き嫌いや偏食になりやすいもの。

しかし、多くのママが心配しているのは、「偏食がつよい=発達障害かも?」という部分かと思います。

たしかに、発達障害をもつお子さんは、偏食が強く出る場合もあります。しかし、全員というわけではありません。

発達障害の子が偏食になりやすい理由

発達障害を持つ子の特性として、匂いや食感など、特定の感覚がとても強く感じられてしまうケースがあります。これを「感覚過敏」といいます。

舌が敏感で野菜の苦みをとくに感じやすい、見た目にこだわりがあるために白いものしか食べないなど、特徴はその子によってさまざまです。

また、「変化が苦手・こだわりが強い」などの特性から、決まったメーカーのものしか食べないお子さんも多くいます。

しかし、かならずしも偏食がある=発達障害とは限りません。

あくまで私の周囲での見解になりますが、本当に2~3種類しか食べられるものがない、という場合は栄養面でも心配があるので、一度保健士さんなどに相談してみてもいいかもしれません。

軽度なら、4歳まではわからないことも

また、偏食が原因で発達障害になることは決してありません。

発達障害は、いわば生まれつきの脳の機能障害で、先天性のものなのです。

偏食のほかにも多くのお母さんが気になる、「言葉が遅い」「こだわりが強い」などの特性は、4歳くらいまでは実は誰でも持っているもの。

なので、1~4歳で健診の時に保健士さんからとくに何も言われていないのであれば、おそらく平均の範囲内かと思います。

私の息子は軽度の自閉スペクトラム症ですが、3歳で要観察、5歳でグレーゾーンと判断され、年長さんのときに専門機関で療育を受けました。

しかし、その時一緒に療育を受けていた子でも、大きくなるにつれてやっぱり何の問題もなかった、と判断されて普通学級に通っている子が半分くらいいます。

もし「親のカン」が働く場合でも、食べ物だけで判断することはできません。診断はプロに任せて、あまり考えすぎないでくださいね。



改善のプロセスはどの子も一緒!今からできる対策3つ

偏食を改善していくプロセスは、実は発達障害のある子も、定型発達の子も一緒です。

1.まずは苦手な理由をつきとめる
2.「その子が食べられる調理法」で、一口でも食べられたら褒める

そして、一番大事なのが

3.ママがどんと構えて気長に見守る! ことです。

一つずつみていきましょう。

対策1.嫌いな理由をつきとめる

小さいお子さんはまだ説明が苦手かもしれませんが、その食べ物が苦手な理由をひとつひとつ聞いてみましょう。

尋問みたいにならないように、大人がその食材を食べているときにあくまでさりげなく聞くようにします。

「おいしくないから」の他にも、「匂いがイヤ」「すっぱいから」「モソモソする」など、一緒に話しながら考えていくといくつか理由が見えてきます。

対策2.「その子が食べられる調理法」で、一口でも食べられたら褒める

理由がわかったら、今度はその苦手な部分を解消する調理方法を考えていきます。

たとえばトマトなら煮込んですっぱさを和らげたり、お魚ならフライやあんかけにして飲み込みやすくするなどです。

苦手な食材は、どうやっても食べないとあきらめてしまっていませんか?

実は、調理方法を変えてみるだけで、あっさり食べたりします。下処理方法を変えたり、好きな料理に入れたり、声かけの方法を変えたりしてみましょう。

一口でも食べられたら、大げさなくらい褒めて、ママが「嬉しい」気持ちを伝えましょう。

ただ、毎日やると疲れてしまうので、3日に一品くらいのペースでゆっくりすすめてくださいね。

くわしいやり方は、『野菜食べない子供に効果的な3つの対策』の記事で紹介しています。

野菜食べない子供に効果的な3つの対策(管理栄養士の2児ママの発信)

対策3.ママがどんと構えて気長に見守ること

3つ目の対策は、ママが気持ちを切り替えて、どんと構えて気長に見守ることです。

お母さんが笑顔で出してくれるものは、子供も安心して食べられます。

繊細なお子さんは、ママのちょっとした変化でも敏感に感じ取ってしまうもの。なので、食べさせなきゃ!という気持ちをいったん捨ててしまうのもありです。

もしママが安心できるなら、子供用サプリの利用も検討してもいいと思います。

そのまま食べられるゼリータイプや、牛乳に溶かして飲むタイプなどいろいろな種類があります。

栄養は食べ物からとるのが一番ですが、ママのストレスが酷い場合は、一時的に使うことも検討してみてくださいね!

将来のために覚えておきたい、親の心構え

ここまでは、お子さんの偏食への対策についてお話しました。

最後に一つ質問です。ところで、食育のゴールって何でしょうか?

何でも好き嫌いなく食べられる、それももちろん大切です。

私は、食育の目的は「子供が大きくなった時に、バランスの良い食事を自分で選べるようになること」だと思っています。

いろいろやってみても、すぐには効果が出ないのが子育て。

すぐには食べられなくてもいいから、絵本や家庭菜園などで、いろいろな食べ物に触れる機会をふやしてください。

人間は「単純接触効果」といって、何度も触れているものに親しみをもつことが知られています。

今は食べられなくても、見たり触るだけでもいいのでどんどん触れされることが大切です!

お子さんのことを一番わかっているのは、他でもないママ自身です。

今はまだ種まきの時期だと思って、「私は十分やってる!」と自分を褒めつつ、がんばっていきましょう!



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