料理・レシピ 育児の悩み・疑問

発達障害の我が子に効果的だった偏食対策(自閉スペクトラム症の息子を持つ管理栄養士ママの発信)

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こんにちは!自閉スペクトラム症と診断済みの小1息子をもつ、管理栄養士ママです。

皆さんのお子さんは、どんな特性をもっていますか?日常生活のなかでも、「食べもの」にこだわりを持つお子さんはとても多いです。

決まったメーカーのものしか食べない、そもそも食べられるものがほとんどないなど、いろいろな食べ物の悩み…ありますよね。それでも大事な成長期だからこそ、少しでもたくさん栄養のあるものを食べてほしい!と思うのが親心。

この記事では、我が家で効果があった対策や、実際に療育の先生から伺った方法をお伝えしています。ぜひ参考にしてみてください。



苦手な食材は無理に食べさせなくてもいい

まず第一に。

この記事を読んでくださっているお母さんたちは、食事以外にもすでに他のところでいっぱいいっぱいだと思います。

栄養士の私が言うのもなんですが、苦手な食材は無理に食べさせなくてもいい、と割り切ってください。

とくに繊細なお子さんは、こちらの「食べさせなきゃ」というプレッシャーすらも感じとってしまいます。そしてさらに食べなくなる悪循環……わが家でも、本当にそうでした。

なので具体的な対策の前に、まずはお母さんの気が楽になる2つの方法をお伝えします。

お母さんの気が楽になる2つの方法

1、子供から見た思考に切りかえる

特性の強いお子さんを育てる私たちにとって、一番つらいのは、偏食が「しつけやわがままの問題」と捉えられてしまうこと。

とくにママ友や親戚関係との食事では、なにげない一言がグサッときたりします。

しかし、一番困っているのはお子さん自身ということを思い出してください。

例えるなら、外国に行って、見たこともない料理に囲まれて、どれから手をつけたらいいかわからない不安。お皿のうえに、苦手なものしか乗っていなくてどうしよう…という悩み。これが毎日続いたら、大人でもしんどいですよね。

今いちばん大切なのは、「ママの出してくれる料理なら安心できる」という信頼関係をつくること。

その下地がしっかりできてから、ゆっくりと次のステップに進みましょう。

2、基準をゆるくする

突然ですが、「三色食品群」という言葉を聞いたことはありますか?

食べものを赤・黄・緑の3つのグループにわけて、バランスの良い食事がとれるようにするしくみです。よく保育園や幼稚園などでも食育に使われています。

出典:農林水産省HPより

同じ色のグループの食材は、だいたい同じはたらきをするものです。まずは、お子さんが食べられる食材を3色に分類してみます。

分類はざっくりでいい

赤はお肉など
たとえばお肉が苦手でも、お豆腐や卵が食べられるなら、タンパク質は摂れます。チーズ、ヨーグルトなども乳製品ですが赤へ。

黄色は、ごはん・パンなどのいわゆる炭水化物
エネルギーのもとになるものです。

緑は野菜
ほうれん草や小松菜が苦手でも、かぼちゃやきのこが食べられるなら、ビタミン・ミネラルは摂れます。果物も緑で、野菜の仲間と考えます。

ざっくりとこの3種類にわけ、全部あれば最低限の栄養はOKとしてください。

そして、食べられるものの種類が少なかった(もしくはなかった)グループを、次からあげる2つの対策で試してみてください



対策1、お子さんの感覚過敏のタイプをさらに細かく見る

発達障害をもつお子さんに多い特性として、「感覚過敏」があります。

感覚過敏とは、視覚、聴覚、味覚など、ある特定の感覚がとても敏感で、ほとんどの人が気にならないことも気になってしまう特性です。

まず、お子さんが何に困っているのかをハッキリさせる必要があります。たとえば我が家の長男の場合、偏食の原因は「匂い」と「何かわからない恐怖」でした。

嗅覚が敏感なので、匂いがいやなものは食べたくない。また、パッと見て何かわからないものは食べたくない。この2つを対策したことで、1年生になった今、給食も完食できるようになりました。

まずは感覚過敏の例と、対策をあげていきます。

特定の味覚が苦手

人間の味覚はもともと、酸味や苦みを感じやすいです。なぜなら自然界では、「酸味や苦みのあるもの=危険なもの、腐ったもの」という傾向があるから。

これらの感覚が敏感だと、苦みなどが通常よりも大きく感じられてしまうのかもしれません。しかし、酸味や苦みは切り方や調理法で、「ある程度は」やわらげることも可能です。

果物やトマトなどの酸味は、ジャムやジュース、煮込み料理などにするとやわらぎます。「形を変えれば食べられる」というのは自信につながりますので、苦手でもいいんだよ、と受け入れたうえで別の食べ方を提案してみてください。

まれに口腔アレルギーがあることも

果物や野菜をとくに食べないお子さんの場合、口腔アレルギーの可能性もあります。

口腔アレルギーは近年とくに増えていて、特定の果物(キウイやメロン、りんご、桃など)や野菜を食べると、口の中に刺激感やかゆみがおこります。

小児科やアレルギー科などで検査できますので、もし食べない理由が「いたい」「かゆいから」などの場合は相談してみてくださいね

食感が苦手

舌や口の中の「触覚」が敏感なお子さんの場合、食感が苦手で食べられないことも多いです。

たとえば、コロッケの衣のサクサクが口の中を刺されているように感じたり、きのこなどのツルツルの表面が舌に触れると気持ち悪い、というケースもあります。

これらは、時間をおいてしっとりさせたり、カレーなど別のソースが付くことで平気になる場合もあります。

しかし、何がいやなのか、うまく言葉で説明できないお子さんも多いです。理由が伝えられなくても不快なことに変わりはないので、無理強いはしないようにしましょう。

見た目が苦手

視覚がすぐれているお子さんの場合、独特の見え方をしている場合があります。

たとえば、ブロッコリーの一房一房が気になってしまうケース。また大人でも、たらこなど粒々がたくさんあるものは苦手、という人もいます。

心が落ち着いているときに、「食べもので、怖いと思うものはない?」と聞いてみてください。その時は「ない」と答えても、あとから言ってくれることがあるかもしれません。

食器が原因の場合も

聴覚過敏で、金属の食器同士がぶつかる音が苦手、というお子さんもいます。

黒板をひっかく音が苦手な人が多いように、食事の際の「音」に不快感をおぼえてしまうのです。その場合、木のスプーンや、メラミン製のお皿など、食器を変えることで心が落ち着くケースもあります。

また、お子さんに好きな分野やキャラクターがあるなら、ぜひ一緒に食器を選びに行きましょう。スマホで一緒に選んでもいいですね。

我が家ではお皿からスプーン、フォーク、お箸まで全部電車でした。食べる環境に安心すると、一つずつチャレンジできるようになりますよ。

対策2、何かわからないという恐怖を和らげる

こだわりの強いのお子さんや、変化に弱いお子さんの場合、食事の前に知らせてあげる方法が効果的です。できれば、食卓に料理を出す前がいいかもしれません。

または、何の食べものかわかりやすいようにすること。いくつか対策を書いていきます。

素材単品であげると食べる場合も

子供は、味がはっきりしたものを好む傾向があります。

からあげやフライドポテトなど、高カロリーで単純な味が好きなお子さんも多いと思います。我が家ではそれをふまえて、『素材単品』にしたら食べたものがいくつもありました。

チャーハンでも何でも、ついつい栄養を考えて、いろいろな具材を入れたくなりますよね。しかし、「具材が多い=情報が多い」なので、当の本人は混乱してしまうようです。

なのでいろいろ混ぜるのはやめて、さつまいも・かぼちゃ・オクラ・ブロッコリーなど、単純に蒸しただけの状態で、好きな調味料(塩やマヨネーズ)を選ばせてみてはいかがでしょうか。

これは何か書き出す、絵や写真・実物で見せる

視覚優位のお子さんの場合、耳で聞くよりも目で見たほうが理解がはやいです。

そのため、今から食べるものは何という名前で、どんな形のものか、絵や写真などで原材料から説明するのです。パッと見て、何かわからないものは食べたくない。大人でもそう思いますよね。

そこで我が家では、どんどん「食材に触れさせる」方法をとりました。

・おもちゃのダンプカーにじゃがいもを入れて運んでもらう

・ネギを一本持たせて、ちょっとだけなら振り回してもOKとする

食べもので遊んではいけません、と怒られるかもしれませんが、名前や形を覚えるのはあくまで食育の一環です。それで食べ物に興味をもってもらえたら、しめたもの。

「何かわからない」という恐怖がなくなれば、おそらく調理法によっては食べてくれます。(一筋縄ではいきませんが…)

自分で選ばせる

子供は基本的に、「自分で選ぶ」という行為が好きです。ですので、新しい食材や苦手なものにチャレンジするときは、いくつか提示して本人に選ばせてみましょう。どっちがいいかな?でもダメなら、3択に。

選んだものを一口でも食べてくれたら、大げさすぎるくらいに褒めてください。そのとき大事なのは、お母さんの表情。こちらが笑っていれば、お子さんの嬉しい気持ちも倍増します。

「こころの栄養」を最優先に

特性の強いお子さんに大切なのは、「その子の苦手をカバーする」対策です。

そして、「こころの栄養」を最優先に。毎日新しい食材にチャレンジすると、お子さんも疲れてしまいます。基本は好きなものをあげて、一週間に一つくらいのゆっくりペースでいきましょう。

また、どうしても今は無理!という場合は、サプリメントの利用や、栄養補助食品の利用も検討してください。一人で悩まず、療育機関や医師に相談することが大事です。



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