おでかけ・旅行

ヒアリだけじゃない?こどもの遊び場に潜む危険生物

お気に入りリスト

会員登録するとお気に入りリストが作れます

Loading

会員登録をするとお気に入りができます

0

強力な毒を持つ「ヒアリ」が神戸港のコンテナヤードで発見され、以後、国内で次々と発見されています。

でも、怖い危険生物はヒアリだけではありません。

あまりその危険性が知られていない、身近な危険生物についてまとめてみました。

※動画は注意してご覧ください。



小さいけど怖い!マダニ

マダニは節足動物門鋏角亜門クモ綱ダニ目マダニ亜目マダニ科。

平べったい身体から手足がにょろんと出ていて、うんと小さなクモのような見た目をしています。

マダニは、生物の皮膚に寄生して吸血します。寄生は一週間~十日ほど。最初の大きさは約3mm~4mmですが、血液を吸うと大きく膨れ上がります。

※閲覧注意

どこにいるのか

マダニは草むら、森、山の中にいます。花壇や植え込みにいることもあります。ハイキングや登山が、マダニ被害に遭いやすいタイミングです。

哺乳類が出す二酸化炭素の匂い、体温、体臭、振動などに反応し、岩や草などから生物に移って寄生。音もなく、小さいため目立たず、いつの間にかくっついている危険生物です。

マダニに刺されると

マダニに刺されると、腫れ、かゆみ、痛みがおこります。高熱、血尿、消化器の異常がおこることもあります。

また、マダニはSFTウイルス、紅斑熱群リケッチア、ライム病ボレリアなどの感染症の起因病原体を保有していることがあります。

SFTウイルスは重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の原因となり、一週間~二週間くらいの潜伏期間の後、高熱、吐気と嘔吐、腹痛、下痢を引き起こします。

現在、重症熱性血小板減少症候群に対する有効な治療法はありません。

紅斑熱群リケッチアは、日本紅斑熱をおこします。紅斑熱群リケッチアを保有するマダニに刺されて2~8日後頃、頭痛、発熱、倦怠感、関節痛、筋肉痛などが起こり、高熱と同時に紅色の斑丘疹が多く見られます。

発熱、発疹、マダニの刺口が日本紅斑熱を診断する主要3徴候です。

ライム病ボレリアにより起こるライム病の初期症状はインフルエンザに似ており、最初は発熱などがみられます。やがて、皮膚に遊走性紅斑や萎縮性肢端皮膚炎があらわれたり、神経症状の髄膜炎、神経根炎、他にも関節炎などがおこります。

潜伏期間は数日~数週間です。

被害に遭ったら

マダニは宿主となる生物に噛みつき、歯を差し込んだ上、唾液中に含まれるセメントのような物質で固めて離れないようにして、寄生します。

大変強固に繋がっているため、無理やり引っこ抜いても歯が残ってしまいます。さらに体液が逆流し、感染症のリスクが高まります。

なるべく早く医療機関を受診しましょう。

マダニ被害に遭わないために

ハイキングや登山へ出掛ける際、草むらで遊ぶ際には皮膚の露出を減らすこと。長袖、長ズボンを着用。

さらにズボンは靴下に入れる、長靴をはくなどをすると良いでしょう。現在、ディート、イカリジンを有効成分とする忌避剤が認可、市販されています。

服に付着した場合は、ガムテープに貼り付けると一度にとれます。マダニの生息地から帰宅したらすぐに着替え、服は洗濯し、身体もシャワーなどでよく洗い流しましょう。



実は猛毒!ヤマカガシ

兵庫県で小学生が咬まれ、一時意識不明となったニュースが記憶に新しいヤマカガシ。おとなしいヘビであるという認識から、マムシやハブなどに比べて危険だという認識が薄いのだそうです。

しかし、実は強い毒を持ち、その毒の強さはマムシの3~4倍。死亡例もあります。

体長は60cm~120cm。体色や模様は地方により異なり、さらに生息している環境によっても異なっています。鱗の膨らみが目立ち、ザラザラした見た目が特徴。

頭部は細く、鱗が大きめです。

※閲覧注意

どこにいるのか

ヤマカガシは北海道、南西諸島、小笠原諸島以外の日本全国に分布。

カエルを餌とするため、池や水田に多く見られると言いますが、河川敷、公園など住宅地の周辺にもいます。

ヤマカガシに咬まれると

ヤマカガシの毒は出血毒。
血圧降下、体内出血、腎機能障害、多臓器不全等を引き起こす毒です。

ヤマカガシに咬まれても、最初は痛みや腫れがありません。
しかし数時間から一日経って全身に毒が回りはじめると、皮下出血、歯茎出血、内臓出血、腎機能障害、血便、血尿がおこり、最悪の事態もあり得ます。

さらに、頸部皮下に毒腺があり、頸を圧迫することで毒が飛び散ります。この毒腺の毒はヤマカガシ自身が飛ばすことも可能。目にはいると失明することもあります。

被害に遭ったら

日本蛇族学術研究所の堺淳主任研究員によるとヤマカガシに咬まれた際には、毒吸引器の使用が有効だそうです。毒吸引器は市販されています。

また、アナフィラキシーショックなどの危険もあるため、なるべく早い医療機関の受診をすすめています。

ヤマカガシ被害に遭わないために

ヤマカガシは臆病なヘビです。見つけたら、捕まえたり触ったりせず、そっとしておきましょう。

稲科の葉に巣を作る!カバキコマチグモ

あまり知名度の高くない、カバキコマチグモ。実は日本国内のクモでもっとも強い毒を持ち、毒クモに咬まれた症例の大半を占める、いわば日本最強の毒クモです。

大きさは1cm~1.5cmほど。オレンジがかった黄色い身体に先端が黒い草色の脚、黒い顎を持ちます。

※閲覧注意

どこにいるのか

日本全国に広く分布。ススキなど、稲科の植物が生えているところ、公園、野原にいます。

ススキの葉がくるりと丸められているのを見つけたことはありませんか?実は、あの丸められた葉が、カバキコマチグモの巣なのです。

産卵期~育児中のメスは非常に攻撃性が高くなっています。オスは交尾期に民家へ入り込むこともあります。

そのため、交尾期・産卵期・育児期にあたる6月~8月の夏期は被害が増えます。

カバキコマチグモに咬まれると

カバキコマチグモに咬まれると、激痛、重度の腫れがおこり、痛みは3日~10日くらい続きます。

重症になると、悪寒、頭痛、発熱、嘔吐、ショック症状が出ることも。

被害に遭ったら

掻いたりせず、医療機関を受診しましょう。

カバキコマチグモ被害に遭わないために

稲科の植物の葉が巻かれているのを見つけても、不用意に開いたりしないことです。

また、夕方以降はカバキコマチグモが巣を出る時間なので、気をつけましょう。6月ごろは網戸をするなど、家屋への侵入を防ぎましょう。

身近な危険生物について知ろう

セアカゴケグモ、スズメバチ、カツオノエボシのような有名どころではない、比較的地味で目立たない危険生物を取り上げてみました。

これらがどれくらい身近かというと、幼い日の私は実際にカバキコマチグモの巣を開いてしまったことがあります。幸いにして何事もなかったのですが・・・

こどもの好奇心は危険と隣り合わせ。けれど、それを縛ることは決してできません。

VERITAS LIBERABIT VOS.(真理は汝らに自由を得さすべし)。

身近な危険生物についての知識を持つことは、自然観察の自由度が高まり、リスクを下げることができます。お子様と危険生物についてお話されることをおすすめいたします。


お気に入りリスト

会員登録するとお気に入りリストが作れます

Loading

会員登録をするとお気に入りができます

0

このママの記事が参考になったらイイネしてね!
最新記事をお届けします