子供の健康・食事

子供の熱性けいれんの症状と対処法!危険なけいれんの見分け方も解説

お気に入りリスト

会員登録するとお気に入りリストが作れます

Loading

会員登録をするとお気に入りができます

0

目の前で誰かがけいれんを起こすというのは、ショッキングな場面です。

ましてや、それが可愛い小さなわが子だとしたら…。あなたは冷静でいられる自信がありますか?

今回は、子供に多く見られる熱性けいれんに正しく対処する方法をご紹介します。

救急車を呼ぶべきか、遺伝するというのは本当か、危険なけいれんのとの違いや見きわめ方など、子供のけいれんの基礎知識を網羅。これをお読みいただければ、突然のお子さんのけいれんにも冷静に対処できます。



熱性けいれんとは?

熱性けいれんとは、風邪などで38度以上の高熱が出たときに起こる「ひきつけ」のことをいいます。生後6ヶ月の乳児~6歳くらいまで、小さな子供の5~8%に見られる症状です。

熱性けいれんが初めて起こった年齢を調査した結果、3歳未満が全体の80%に達することがわかっており、1歳~3歳が発症のピークとされていますが、小学生でも起こる場合はあります。

熱性けいれんの症状

熱性けいれんの症状の多くは、熱が出始めてから24時間以内に起こるといわれます。症状の出方はさまざまですが、主に以下のとおりです。

【熱性けいれんの主な症状9つ】

■突然、意識がなくなる

■眼球が上を向いて、白目をむく

■身体をそらせるように、硬くする

■手足をガタガタ・ガクガク震わせる

■チアノーゼ(酸素不足)になり、顔色が紫っぽくなる

■呼吸が荒く、不規則になる

■数分間、一点を見つめ続ける

■大泣きしたあとにけいれんなどがあり、収まったあとけろりとしている

■発作が収まったあと、顔に赤みがさす・目を開ける・泣く

熱性けいれんの症状は、2~3分以内、長くても5分以内に収まるとされています。収まったあとは、すやすや寝たりすることも多いようです。

対処法!どうすればいい?救急車は呼ぶ?

熱性けいれんのほとんどは、緊急性のないもので心配はいりません。動揺してしまうのはしかたがないことですが、すぐに救急車を呼ぶ必要はありません。救急への連絡を必要とする危険なけいれんについては後の項で詳述しますね。

それでは、熱性けいれんの発作が見られたときの具体的な対処法を、順を追ってご説明します。

【熱性けいれん発作の対処法】

①まず、深呼吸をして落ち着く(非常に大事です)

②予測できない動きがあったりするので、周りに危険なものがないか見て、よけいなものはどかしておきましょう

③お子さんの衣類をゆるめて楽にしてあげます。ボタン・ファスナーは外し、おむつもゆるめます(このとき、下痢の症状がないか確認しておきましょう)

④吐くことがあります。体を横向きにしてあげ、できれば口を少し下向きにし、吐いたものが詰まったりしないように気道を確保してください

⑤時計を見て、発作の長さの計測を始めます

⑥体温を測ります

⑦ガタガタ・ガクガクの震えが見られる場合、左右の動きに違いがあるか観察します(単純な熱性けいれんであれば、左右の動きが大きく違いません)

⑧太い血管の通っているところ(首・わき・鼠頸部など)を冷やしてあげましょう

時間・体温など、計測したことは、余裕があればメモしておきます。様子を見て、診療時間内で受診しましょう。

特に初めて熱性けいれんを起こしたお子さん・1歳未満の赤ちゃんは、なるべく早く受診することをおすすめします。

下痢の症状があるときは、ウイルス感染症のおそれもありますので、医療機関の指示を仰ぎましょう。

子供が熱性けいれんを起こした場合、やってはいけないこと3つ

何度もくり返しますが、熱性けいれんのほとんどは心配のないものです。まずは、パパママが慌てたりパニックにならないようにすることがとても大切なんです。そのうえで、やらないでいただきたい3つのことをお教えします。

やっちゃダメなこと1、お子さんの口の中に物を入れる・物を噛ませる

けいれんを起こすと、舌を噛むのではないかと不安になって、お子さんの口の中に物を入れたり、歯で噛ませたりする方がいるようですが、口の中をケガしたり、呼吸が苦しくなることの方が心配ですからやめておきましょう。舌を噛むことはまずないようです。

やっちゃダメなこと2、強く抱っこする・大きな声で名前を呼ぶ・話しかける

わが子の意識がなくなったり、体が硬直したりすると誰でもうろたえてしまいますが、強い刺激を与えることによって、発作が長引くことがあるので、なんとか冷静を取り戻し、静かな環境を保ってあげてください。

やっちゃダメなこと3、その場を離れる

発作のなりゆきを見守る必要があります。おさまるまでは必ずそばにいてあげましょう。

危険じゃないけいれん・危険なけいれん、どう見きわめる?

熱性けいれんの多くは心配がないことをくり返しお伝えしていますが、中にはためらわずに救急へ連絡する必要のある危険なものもあります。脳炎・髄膜炎・急性脳症などの場合は、一刻も早く救急車を手配して迅速に初期治療を始めなければ、命にかかわったり、脳に後遺症がのこることもあるのです。

では、すぐに救急車を呼んだ方が良い、危険なけいれんの症状を挙げてみましょう。

【危険なけいれんの症状9つ】

■けいれんが5分以上続く

■短いけいれんでも、2回以上くり返して起こる

■2~3日発熱が続いたあとにけいれんを起こした

■意識障害が続く

■体の一部にだけけいれんが見られる

■体の左右が非対称的にけいれんする

■熱がないのにけいれんがある

■けいれんを起こしながら吐く

■ふだんと違う、おかしな言動が見られる

以上のような症状があれば、すぐに救急車を呼びましょう。



熱性けいれん、遺伝するって本当?

熱性けいれんの遺伝性・家族歴についてはわりと強くあるといわれています。

親やきょうだいに熱性けいれんがあったお子さんは、可能性が高くなります。ただ、そのような環境がまるでない場合でも起こりえますので注意しましょう。

熱性けいれんはくり返す?

熱性けいれんの再発率は25%~50%といわれています。3回以上くり返す率となると、9%にまで下がります。

ただし、1歳未満で初めて熱性けいれんを起こしたお子さん、親やきょうだいが熱性けいれんを起こしたことのあるお子さんについては、再発率が高まる傾向があるそうです。

近親者に熱性けいれんの罹患歴があるかどうか、情報を交換しておいても良いですね。

熱性けいれんの予防法はあるの?

熱性けいれんをくり返してしまい、起こしやすいタイプであると判断された場合、特定の坐薬を予防的に処方されることがあるといいます。

ただ、これは医師の指示に従い、正しく服用することが重要になりますのでご注意ください。

高熱にならなければ良いのかとお思いになって、むやみに解熱剤を使用するのはやめましょう。一部の市販の解熱剤には、脳症などをひき起こすリスクがあるとされています。

発熱するのには理由があります。外からの細菌・ウイルスなどと闘うための防衛反応として熱は出ているのですから、すぐに下げれば良いというものでもないのです。

熱性けいれんは、筆者の周囲にも経験談が多く聞かれます。だいたいどの方も、動揺を抑えられずに救急車を呼んでしまった、と異口同音に言います。

子供の非常事態ですから、やむを得ない反応だと思いますが、お読みいただいたような症状が確認できれば、冷静に発作が収まるのを見届けましょう

ただし、どんなけいれんであっても、念のため受診してください。また、危険なけいれんの場合は一刻を争いますので、しっかり見きわめてくださいね。

この記事で、病気の内容・症状・資料を参照させていただいたのは、以下のサイトです。
出典:http://sickchild-care.jp/

出典:http://child-neuro-jp.org/

出典:http://www.kamio-kodomo.com/

参考文献
■わかりやすい赤ちゃんと子どもの家庭の医学/ナツメ社< ■0歳~6歳 赤ちゃんと子どもの病気事典/ナツメ社 [co-9]

お気に入りリスト

会員登録するとお気に入りリストが作れます

Loading

会員登録をするとお気に入りができます

0

このママの記事が参考になったらイイネしてね!
最新記事をお届けします