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母乳バンクとは?メリットとデメリットと提供方法と利用について

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母乳バンクとは?

昭和大学江東豊洲病院では「母乳バンク」の試みが行われています。「母乳バンク」とは、ドナーから提供された母乳を冷凍保存し、必要に応じて母乳の提供を行うものです。

同大学病院の小児内科の水野克己教授が厚生労働省研究班の一員となり、2014年の秋に「母乳バンク」の試みがスタート。

開始から一年間でのべ16人が母乳を提供、19人の赤ちゃんが提供を受けました。

現在は課題を検討しながらの運用で、母乳提供は昭和大学江東豊洲病院で産まれてNICU(新生児集中治療室)に入院している、おもに早産で生まれた赤ちゃんに限られています。



母乳バンクの必要性

どうして「母乳バンク」が必要なのでしょう。

母乳には免疫グロブリンをはじめ、多くのメリットがあることが知られています。

水野教授は特に早産で生まれた赤ちゃんに多い疾患のリスク回避に大きな効果があることに注目

しかし、母親の体調などにより不可能な場合もあります。

そこで、他人から母乳の提供を安定的に受けるシステムを作ることで赤ちゃんを救えるのではないかと、かつてNICUで行われていた「もらい乳」にヒントを得て始まった試みなのです。

他人の母乳でも大丈夫?

しかし、他人の母乳でも大丈夫なのでしょうか。

有名なところでは春日局がいますが、乳母とか乳人の制度は昔からありました
(高齢主婦である私の祖父も乳母がいたというので、そこそこ最近まであったしくみのようです)

また、全国のNICUのうち25%でもらい乳が行われていたということが厚生労働省研究班の調査で明らかになっています。

母乳を提供してもらうメリット

メリットは、赤ちゃんに良いという点。

特に腸などが未発達な早産児に消化の良い母乳をあげることが壊死性腸炎のリスク回避につながることをはじめ、母乳には多くのリスクから赤ちゃんを守ってくれる働きがあります。

また、ベイラー医科大学のSchanler, R .J氏の論文によると、母乳を飲んでいた赤ちゃんのNICU入院日数の平均は人工乳の赤ちゃんよりも短いそうです。

それらの母乳の恩恵を、母体の事情によらず多くの赤ちゃんに提供する事ができるのが、「母乳バンク」の大きなメリットです。

母乳を提供してもらうデメリット

一方で、感染症のリスクがあります。

母乳は血液ですので、当然、血液を介して感染する感染症であれば母乳を通じて感染します。

厚生労働省研究班による「もらい乳」の調査の際に、感染症についても調べた結果、サイトメガロウイルス、大腸菌の二例が報告されました。

海外では購入した母乳による感染症がすでに問題となっています。

厚生省が注意喚起

インターネットなどを介した母乳の売買について、厚生労働省が注意喚起を促しています。

母乳の売買には・・・

・衛生管理の問題

・母乳中の病原体や医薬品等の化学物質等

これらのリスクがあることを警告しています。

インターネット等で販売される母乳に関する注意(厚生労働省)

牛乳は殺菌されているが母乳はどう?

牛乳は牛の母乳です。

しかし日本国内で一般に流通している牛乳で感染症にかかることはまずありません

これは食品衛生法の「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」に定められた方法により、殺菌されているからです。

国内のNICUで行われている「もらい乳」は冷凍されるものの、低温殺菌されているわけではありません

そのために感染リスクが発生しているのです。

アメリカ、イギリス、ブラジルなどすでに「母乳バンク」の設置が進んでいる国では、母乳は専用の殺菌装置で低温殺菌して、提供されます。

日本では「母乳バンク」の運営に向けて調査・検討が行われている昭和大学江東豊洲病院にしか専用の殺菌装置はありません



母乳バンクを利用するには?

今のところ、昭和大学江東豊洲病院で産まれ、NICUに入院している赤ちゃんへの提供に限られています
提供される母乳は専用の装置で殺菌され、感染症への対策がとられています。

海外からの母乳購入は、感染症のリスクが大きすぎるため、おすすめできません

母乳を提供するには?

提供についても、昭和大学江東豊洲病院にかかっている産婦に限られています

また、その際の母乳提供者については、すでに欧米で採択されている基準に基づきチェックを行っています。

本人の感染症についてはもちろん、家族の感染症についても調査。喫煙者は除外。

母乳提供者のデータは、提供を受けた赤ちゃんが21歳になるまで保管されます。

母乳バンクの課題は?

殺菌装置の普及が急がれます。

さらに、検索・記録・調査・連絡に手間がかかること。各病院ごとに設置するのか、集約型にするのか、母乳の輸送はどうするのか。

課題はまだ多く、全国的に「母乳バンク」が普及するのはもう少し先になりそうです。

早産児は増加傾向にあります。母乳を必要としている早産の赤ちゃんのために、早期に日本国内で「母乳バンク」が一般化することを願います。

やがていつか近い内に、帝王切開やその他の事情で、あげたくてもあげられないお母様の助けになることも願っています。


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