子供の教育・成長・遊び

「しつけ」と「虐待」その境界線は?~北海道男児行方不明事件に学ぶこと

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「もう、そんな聞き分けのない子は、出て行きなさい!」

思わずそう叫んで、子供を家から閉め出した経験。あなたにはありますか?

泣き叫んでドアを叩く子供。家の中のお母さんの、やり場のない思い。

そして、お互いの感情がおさまった頃に、開かれるドア。

通う親子の心。

日常の中で、ありえる光景です。

でも、それを家ではなく、車から外に出してしまったら。そこが、樹海のような場所が広がっている山中だったとしたら。

一歩間違えば、取り返しのつかないことになってしまうかもしれないのです。



北海道男児行方不明事件

「しつけ」のため山中に息子を置き去りに

2016年5月28日午後4時頃、北海道七飯(ななえ)町の山林で、小学2年生の田野岡大和くん(7)が行方不明になりました。

大和くんは両親と姉の4人で山菜採りに遊びに来ていましたが、大和くんが車や人に石を投げるといういたずらをしたことで、父親が「しつけ」のために、彼を車から降ろし、山中に置き去りにして車を走らせました。

5分後には車を停め、父親が大和くんを迎えに戻りましたが、その時すでに彼の姿はありませんでした。

7日間に渡る大掛かりな捜索

その日から150人以上の警官や消防隊が出動して捜索。自衛隊も加わり、より範囲を広げて捜索を続けました。

現場周辺は、樹海のように草木が生い茂って見通しも悪く、野生のクマも生息している地域。

捜索している間にも雨が振り、7才の少年が一人で何日も過ごすには困難な状況でした。

捜索も7日目に入り、規模も半分に縮小されることが決まりました。

無事発見!

そんな中、大和くんは奇跡的に無事発見されました!

行方不明になった場所から、約5キロ離れた自衛隊の駒ケ岳演習場(鹿部町)の宿泊施設で、水だけを飲み、マットで体を暖めながら過ごしていたとのことです。

軽い脱水と低体温の状態でしたが、衰弱はしておらず、命に別状はなし。

小屋の鍵が偶然開いていて、雨にあたらず寒さもしのげたこと、そして水道があったことが幸いしました。

父親の行動に賛否両論

置き去りにしたのは行き過ぎ

気持ちは理解できるところがある

賛否両論の声の中、湧き上がってきた議論は、

この父親の行動は「しつけ」と言えるのか、「虐待」になってしまうのか

この境界線はとても曖昧で、明確に線引きをできないからこそ、個々の意見が分かれるものです。



しつけとは何か

しつけの定義

あらためて、「しつけ」とは何でしょうか。

人間社会・集団の規範、規律や礼儀作法など慣習に合った立ち振る舞い(規範の内面化)ができるように、訓練すること。

Wikipedia

学校などで受ける教育とは異なり、それぞれの家庭で、それぞれの信じる「最低限身につけておかなければならないルール」を、保護者である親が責任を持って教えていくものになります。

「しつけ」に必要なのは「冷静さ」

できないことがあれば罰を与える、というやり方があり、今回の事件でもそういう形のしつけのつもりでした。

ただ、罰は度がすぎると効果がなくなり、何故怒られたのかを考えるより、罰を受けた記憶しか残りません。

親が「しつけ」をしようとする時、その意味を子供が理解できるように伝える「冷静さ」が必要になってきます。

しつけをする「場所」を見極める冷静さがなかったことが、今回の事件の原因だったと言えます。

虐待との境界線は?

では、「しつけ」ではなく「虐待」となってしまうのは、どういう時なのか。

「しつけ」と「虐待」の違い

「子供の発達に好ましい影響があるのがしつけ、弊害となるのが虐待だ。

置き去りは殴られることより不安を与え、存在が否定されたと受け取られる。

しつけにはなり得ない」

~臨床心理士で「こころぎふ臨床心理センター」の長谷川博一センター長 談

ただ、専門家の中でも意見は分かれています。


「罰の在り方だけで虐待かどうかは見えない。

親が普段、子供にどういう接し方をしているか、子供が家庭や親をどう見ているかを考慮する必要がある」

~元大阪市中央児童相談所長の津崎哲郎関西大客員教授 談

上記談出典:産経ニュース 置き去りはしつけ? 虐待との線引きとその是非は

今後、今回の件が「虐待」として大和くんの心に残るかどうかは、今後の彼の成長にどう影響するかにかかっているので、これからの両親の彼へのケアが大きく問われるところになります。

衝動的な行動が一歩間違えれば虐待に

しつけとして何を教えたかったのかを忘れ、目の前の子供に腹が立ち、親のその時の感情のままに、後先を考えずに行動してしまう。

お父さんも、山中に置き去りにしたのは、その時の衝動的な行動だったのかもしれません。

親は、子供に対しては圧倒的に大きな存在なので、「しつけ」という名目のもとに、行き過ぎてしまうこともありえます。

ただ、それにより子供に精神的な苦痛が生じたのであれば、一歩間違えればそれは虐待になる。

その危うさを、子育てする上で、しっかり認識しなければなりません。

今回の行方不明の事件に学ぶこと

今回のことで、幼い子供を育てる親として学ぶこと、考えさせられることがたくさんありました。

子供をしっかり見極めて導く

大和くんのご両親は、今回のことで、これからのしつけの仕方や叱り方を慎重に考えるようになると思われます。

ただ、申し訳無さのあまり、萎縮して息子を注意できなくなってしまっては、彼をしっかりと導いていく存在ではなくなってしまいます。

彼は、1週間近く一人で過ごすことのできる、バイタリティと生命力の強いお子さんです。

そのパワーを、まだ善悪の区別がつかない幼いうちは、間違った方向で使ってしまうこともあるかもしれません。

彼のパワー自体を尊重しながら、ダメなことはダメと教え、彼が自分らしく力を発揮できる方向を、一緒に探して導いていくことが大切です。

冷静になるために、一人で抱え込まない

親と言っても、聖人君子ではありません。時に感情的にもなる、生身の人間です。

だからこそ、両親どちらかがカッとなっても、もう一方が冷静になってパートナーをなだめたり、近所の人や親しい人も含めて、様々な大人の目がある中で子育てをすることの大切さも浮き彫りになりました。

度が過ぎた時には、誰か止めてくれる存在がある。子供も一方的に怒られるだけではなく、フォローしたり、冷静にその意味を教えてくれる別の存在がある。

そんな子育て環境が大切だと言えます。

間違ったことをすれば子供に謝る

病院で息子に会った時、まず最初に謝ったという大和くんの父親。

親が間違ったことをした時には、しっかり子供に謝罪の気持ちを伝え、その上で、何を間違っていたのかをきちんと伝えることが大切です。

そうすることで、単なる間違いで終わらずに、そのことから何かを学び取ってもらう機会になります。

ここからが、親にとっての本当の正念場になるのかもしれません。

明日はあなたの身に起こるかも

今回、行方不明になっていた男の子が無事発見されたことにより、1週間、心のどこかで我がことのように心配していたパパママは、心からホッとしたのではないでしょうか。

子育てをしていると、何が起こるかわかりません。

だからこそ、親も、子供が成長するのと一緒に、様々な問題をその時々で考えて乗り越えながら、親として成長していく必要があります。

誰の身にも起こる可能性のある、明日はあなたの身に起こるかもしれない、今回の事件。

これを機に、子供がいけないことをした時の伝え方、しつけの仕方を、家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。


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この記事を書いたママ

りぃ

中2娘と小6息子の母です。成長した子供と友達のように話せる今は人生の黄金期!大変な幼児期を乗り越えたからこそ見えることをお伝えしていきます。

トップ画像出典: saigaijyouhou.com

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