遺伝が原因で癌になる人は全体の5%にも満たないということを知っていましたか?殆どは癌体質を作る食習慣と生活習慣が関係するそうです。
癌の遺伝的な話が良く出てくる理由は、家族の食習慣と生活習慣が似てくるからです。
癌患者の食事指導をされている管理栄養士の先生が「80%以上の乳がん患者が朝食にパンやヨーグルトを好んで食べていた」という乳がん患者に多く見られる傾向を発見しました。
生活習慣の欧米化と共に日本人の乳がん疾患率は年々増加していき、今では女性に発生する癌として最も多い病気となりました。
何故、欧米食が乳がんリスクを高めるのかをきちんと理解し、昔からの日本食にもう一度目を向ける機会を考えてみませんか?
[co-7]食の欧米化
戦前の日本は、お米にみそ汁、梅干しに魚や煮物といったような脂肪分の少ない食事が中心でした。
高脂質・高カロリーで動物性脂肪の多い欧米食は、肥満と乳がんのリスクを高めます。
特に乳がんリスクを高める食品の過剰摂取は気を付けるべきです。ではどのような食物に気を付ければ良いのでしょうか。
乳製品
ヨーグルトに限らず、チーズ、バター、アイスクリーム、牛乳といった乳製品には、飽和脂肪酸である脂肪分とエストロゲンが多く含まれており、これらが乳がんの発症リスクを高めます。
戦後の日本人の乳製品摂取量は戦前の約10倍で、それに伴い戦後世代の乳がん発症率はどんどん増加していっています。
ヨーグルトの乳酸菌
ヨーグルトには腸内環境を整える乳酸菌が多く含まれ、体に良いというのは周知の事実です。
腸は体に免疫に関わる大部分を担っており、この腸の環境を良くするという事は、体を強くする、そして癌細胞に打ち勝つという事にも繋がります。
この乳酸菌ですが、ヨーグルトやチーズに含まれるのは「動物性乳酸菌」です。
それに比べ、日本食の漬け物や味噌で使われる乳酸菌は、豆・米・麦などの植物を発酵させることで生息をしている「植物性乳酸菌」です。
植物性乳酸菌は生命力がとても強く、生きた状態で腸まで到達をする確率が非常に高いと言われています。
特に、欧米人と比べて腸の長さが長い日本人には、この植物性乳酸菌の方が適しているのです。
牛に使われる成長ホルモン剤のエストロゲン
私の住んでいるアメリカでは、肉牛や乳牛の成長を早めて体を大きくしたり、牛乳の出を良くしたりする成長ホルモン剤(エストロゲン)の投与が許可されています。
その為、スーパーには通常の牛乳の他にホルモン剤フリーのオーガニック牛乳が陳列されています。
日本では使用が禁止されているこの成長ホルモン剤ですが、輸入された牛肉のホルモン残留濃度は高く、日本の牛肉の摂取量が増えるにつれて癌の発症率が上昇しているという数値が発表されています。
[co-8]カタカナ食
カタカナ食とは、パン・サンドイッチ・スパゲティ・ラーメンといったような食品を総称して呼ばれています。
実は、パンなどが直接的に乳がんリスクを高めるというわけではありません。
砂糖や油脂成分
パン自体に含まれる砂糖や油脂成分といった原材料の他にも、パンを食べる時にジャムやバターを塗りますよね。
飽和脂肪酸の脂肪分の影響は既にご説明済ですが、更に砂糖(特に精製された白砂糖)は、ミネラルを体内から奪い、代謝を下げ、免疫力を低下させます。
またパン食に合う組み合わせとして、油で炒めた卵や添加物が多く含まれたソーセージなどが定番です。
サンドイッチの具に野菜を入れて健康的にしても、マヨネーズやドレッシングに含まれる油脂の存在は忘れてはいけません。
体温の低下・癌細胞の増殖の助長
このようなカタカナ食は体の体温を低下させます。
冷え・便秘・痩せにくい体・むくみ・疲れ・肩凝りといった症状を引き起こす原因になるのです。
更に、35度台で癌細胞は活発に増殖します。平均体温を上げる事が強い体を作るのです。
優秀な日本食
戦後に様々な欧米化が進み、食も肉・牛乳・卵などのタンパク質を摂取するようになりました。
人間には様々な食物から得るアミノ酸を体内でタンパク質に変える機能が備わっています。
日本人は欧米的なタンパク質を取らなくとも、健康的な生活を送っていたのです。脂質が少なく、乳がんのリスク低下に不飽和脂肪酸を多く含む魚の摂取が多い日本食は美味しいだけでなく、体にも嬉しい優秀な食事です
。欧米の女性に比べ、アジアの女性は乳がん発症率が低いのは紛れもない事実で、その結果の根本にあるのは食生活の違いであると結論付けている研究者も多くいます。
やはり日本人は、日本食を食べて健康を維持する事が一番自然で、且つ有効な手段なのではないでしょうか。
[co-9]
外資系でのワークホリック生活から一転、現在はアメリカで3歳と5歳の子育て専業ママです。慣れない海外で奮闘しながら楽しく生活しています。