出産

世界でも珍しい!妊娠26週の身長22cm体重277gで生まれた赤ちゃんが無事退院

お気に入りリスト

会員登録するとお気に入りリストが作れます

Loading

会員登録をするとお気に入りができます

0

昨年二月に、身長22cm、体重277gで出生した女の子が、無事に静岡県立こども病院を退院したニュースを覚えておいででしょうか。

このニュースについて、まとめてみたいと思います。



概要

まずはニュースの概要から。

りんご程度の重さで出生

女の子は2013年8月に、体重わずか277g、つまりりんご一個分程度の重さで出生。妊娠26週と5日目で、帝王切開による出産でした。

生後12日目、最大の危機に

生後12日目に重い感染症にかかり呼吸困難に。それでも多いときには一日に三度も治療方針を議論し、一丸となって慎重な管理をしていたという医療体制のもと、危機を乗り越えました。

体重は約10倍になって退院

そして、出生時のほぼ10倍の体重2.7kgで無事退院。退院後も酸素吸入を自宅で行う必要があるものの、自力でミルクを飲み、良く笑う状態だったそうです。

世界でも珍しいほどの低体重児の無事退院

体重277gで出生した赤ちゃんの無事退院は、世界でもまれにみるケースです。

国内で確認されているケースでは、2006年に慶応大学病院で体重256g、妊娠25週で出生した女の子が無事退院したのに次いで、今回は二番目の低体重記録となりました。

国外ですと、2004年にアメリカイリノイ州で260g、妊娠26週で出生した女の子が無事退院しているのがもっとも小さな赤ちゃんの記録と思われます。

ちなみに、この静岡県立こども病院ではこの女の子と一ヶ月違いで331gで出生した男の子も無事退院しています。

超低出生体重児

出生時の体重が2500g以下の赤ちゃんを低出生体重児と呼びます。出生時の体重が1500g未満の赤ちゃんを極低出生体重児、さらに1000g以下の赤ちゃんのことは超低出生体重児と呼ぶのです。

実は我が娘もほんのちょっとの差ながら低出生体重児でした。お医者様は大丈夫とおっしゃってくださっても、母子手帳に捺された低体重のスタンプには見るたびどきりとさせられたものです。

なので、超低出生体重児の赤ちゃんのお母様の心配はいかばかりか、はかりしれません。

在胎週数と子宮内発育制限

低出生体重の理由ですが、在胎週数が短いためのケースと、子宮内発育制限のためのケースの2例が主な理由です。今回取り上げているのは在胎週数が短いケースです。



静岡県立こども病院

さて、このニュースの女の子と、さらに同時期にもう一人男の子と、超低出生体重児を複数抱えていたうえに無事退院を成功させた静岡県立こども病院。いったい、どのような病院なのでしょうか。

1977年開院

静岡県立こども病院は1977年3月に開院。新生児未熟児病棟開棟は同年5月に開設されました。

最後の砦として

もともと、静岡の医療を向上させる目的から設置が決定した静岡県立こども病院。高度先進医療に邁進し、静岡の小児医療の最後の砦という役割をになっています。

全国から

循環器センターでは、乳児の難治性心疾患治療に実績があり、全国から患者さんが集まってきています。腎臓内科は、乳幼児の血液浄化療法の分野での国内のパイオニア。

もちろん、このニュースで話題となっている超低出生体重児の入院数は全国有数。静岡の小児医療の最後の砦であるだけでなく、全国でもトップクラスのこども病院なのです

超低出生時体重児の医療

静岡県立こども病院の新生児未熟児病棟は、出生時の体重が2500g以下の赤ちゃんが入院する病棟です。2007年6月に開設、2012年には改修・新生児集中治療室(NICU)増床。

病院間での協力体制も整い、低出生体重児の医療のさらなる向上を目指しています。

どのように

低出生時体重児が生まれると、各病院から連絡が入り、赤ちゃんが搬送されてきます。そして、胎内と同じ環境が維持できる保育器の中で、充分な管理下の元、生活するのです。

小さく生まれた赤ちゃんは感染症に非常に弱く、感染予防には最新の注意が払われます。こうした新生児管理技術の向上が、低出生体重児の生存率を大幅に引き上げることになったのです。

生存率

低出生体重児の生存率は前述の通り、医療の発達により向上しています。

生後28日までの間の新生児期の死亡率を1980年→1995年で比較すると、出生時体重1500g以下の極低出生体重児では20.7%→5.0%、出生時体重1000g以下の超低出生体重児では55.3%→21.8%と大幅に減少しています。

約8割の超低出生体重児が救命できるようになっているのです。

増える需要

厚生労働省は年間の出生児数一万人当たりについて新生児集中治療室(NICU)25〜30床が必要だとしています。

静岡県立こども病院でも増床し新生児集中治療室15床、継続保育室(GCU)18床ありますが、超低出生体重児のための設備はこのエリアではここにしかないため、さらなる増床が期待されています。

かわる常識

このように、低出生体重児の生存率が上がっていくということは、私達の常識が変わり、大きな希望へつながっていくことでもあります。法への影響もあるでしょう。

退院後の支援

今後の課題は退院後の支援。こちらはまだ充分と言えません。

笑顔で退院した赤ちゃんとお母様のその笑顔が、いつまでも続く世の中であって欲しいと、考えさせられるニュースです。


この記事を書いたママ

厥日績

ゆったり系私立小学校へ通う娘とゆったり生活中のマイペースな専業主婦です。

お気に入りリスト

会員登録するとお気に入りリストが作れます

Loading

会員登録をするとお気に入りができます

0

このママの記事が参考になったらイイネしてね!
最新記事をお届けします