妊娠中期 妊娠初期 妊婦の健康・食事

胎児の先天性疾患が分かる新型出生前診断とは?種類は2つ!受診する3つの条件とメリットと問題点について

お気に入りリスト

会員登録するとお気に入りリストが作れます

Loading

会員登録をするとお気に入りができます

0

お腹の中の赤ちゃんについて、事前に知ることができる『出生前診断』。

以前は羊水検査が主流でしたが、2013年からは『新型出生前診断』という赤ちゃんに安全な採血検査で、精度の高い結果を得ることができるようになりました。

その種類や方法、メリットや問題点などについて、詳しくご説明します。



出生前診断には2種類あります。

2013年4月から始まった新型出生前診断(A)。そして10月からは、同じく新型出生前診断でも、内容が少し異なるものが始まりました(B)。その違いをご説明します。

2種類の違いは?

(A)年齢制限が35歳以上であり高齢出産の場合のみ受けられます。妊娠10~18週に、血液採取で検査をします。

費用は21万円と高額です。陽性の場合は80~90%、陰性の場合は99.9%の確率であり、大変精度の高い結果が得られます。

(B)年齢制限がなく、費用は2万5千円と安価です。妊娠11~14週に受けることができ、血液採取+エコー検査となります。

(A)に比べると精度は低く、陽陰変わらず80%であるため、確定結果を得たい場合は羊水検査を受ける必要があります。

出生前診断でわかること

『新型出生前診断』は、医学用語では『無侵襲的出生前遺伝学的検査(NIPT)』『母体血細胞フリー胎児遺伝子検査』『母体血胎児染色体検査』『セルフリーDNA検査』とも呼ばれます。

どのようなことがわかる?

採血により遺伝子や染色体を調べることで、赤ちゃんに先天性疾患があるか否かが判ります。

先天性疾患とは?

検査でわかることは、以下の3つの先天性疾患です。

1. 13トリソミー(パトー症候群)・・・2万人に1人の割合です。

2. 18トリソミー(エドワーズ症候群)・・・7000~8000人に1人の割合です。

上記2つの先天性疾患は、成長・呼吸障害、心疾患があり、生後まもなく死亡に至るケースも少なくありません。

3. 21トリソミー(ダウン症候群)・・・800人に1人の割合です。

成長障害や特徴的顔豹がありますが、特定分野での才能が秀でることが多いと言われています。以前は寿命が短いことが医学的に解明されましたが、医療の発達とともにダウン症の寿命は延びています。

受けるためには3つ条件があります。

次のいずれかに該当する妊婦さんであれば、受けることができます。

1、年齢制限

(A)タイプの新型出生前診断は、割り出した予定日に35歳以上である、つまり高齢出産の場合に限られます。

人の体は年齢と共に老化していくのは卵子も同じで、年齢が上がるとともに染色体異常を起こす確率も上がってしまうのです。

2、夫婦の染色体異常

パパ・ママいずれかに染色体異常があると、赤ちゃんに先天性疾患が見られる確率が高まります。

3、過去の出産経歴

過去に13・18・21トリソミーを患った赤ちゃんを妊娠、または出産した経歴がある場合、同じように先天性疾患のある赤ちゃんを妊娠する可能性があります。



採血以外の方法もあります!

“新型”が始まる前に行われていた4種類の出生前診断を、現在も受けることができます。

4種類の出生前診断

1.絨毛検査

子宮頚部にカテーテルを挿入するか、腹壁に針を挿入して絨毛を採取し、染色体の数や構造を調べます。出血、腹痛、感染症、流産の危険性があり、日本での実施例は少ない検査です。検査期間は10~12週、費用は10~20万円です。

2.NT超音波検査

超音波で赤ちゃんの首の後ろに溜まる水分(むくみ)を調べます。厚みにより先天異常を疑うための確率検査であり、確定には至りません。妊娠11~13週頃、費用は4~5万円です。

3.母体血清マーカー

採血により、赤ちゃんの21・18トリソミーと、開放性神経管奇形(無脳症・二分脊椎)を検査します。確率検査であり、確定には至りません。妊娠15~17週、費用は1~2万円です。

4.羊水検査

お腹から子宮に針を差し、羊水を摂取して赤ちゃんの細胞を調べます。1600分の1で流産の危険性があります。妊娠16~18週と受けられる期間が短いことと、結果が出るまでに数週間かかります。

99%以上の確実性があります。6~15万円かかります。

検査する・しないのメリット

する・しない、どちらが正しいということはありません。それぞれにメリットがあるのです。

検査することのメリット

出生前に異常があることがわかれば、心構えができる。障害について調べ、育てるために知識の準備ができる。産むか産まないかの決断を付け、産まれてから育てられないという状況を生み出さずにすむ。

検査しないことのメリット

授かった命を、障害を基準に選別せずに済む。精神的ショックから妊娠継続が不可能になることを防ぐ。羊水検査等については、検査による流産の心配がない。

重要視されている問題点

問題点においては、慎重に考えなければなりません。

検査結果が100%ではありません。

検査結果が陽性だったけれど、赤ちゃんには障害がなかったということもあり得ます。逆に、陰性だったのに障害があった・・・ということも。結果は100%ではないことを知っておかなければなりません。

結果によって中絶を選ぶママの場合、もしかしたらその中絶が誤った判断になる可能性もあるのです。

赤ちゃんの命について考える期間

中絶が認められている時期は、妊娠21週6日まで。検査結果が出てからそれまでの非常に短い期間に、赤ちゃんの命をどうするか決断しなければならないのは酷な話です。

たとえ障害があっても命の重みは同じ。けれど、産めば子供の一生、そして家族の一生を左右することでもあります。よく考えて結論を出す必要がありますが、期間としては短すぎるのが問題です。

障害があるから生きられない?

大切な命を、障害があることを理由に中絶という形で産まれる前に断ってしまって良いのでしょうか。しかし、出産すれば育てる夫婦はもちろん、家族、環境、様々な問題が大きく関わってきます。

障害があっても育てたいというしっかりとした信念を持っているママと、迷っているママが検査を受けるのとでは、検査に対する重みも違ってくるのではないでしょうか。

家族でよく考えて!

賛否両論ありますが、どちらが正しいということはありません。家族にとって、赤ちゃんにとって何がいちばん最良の選択かを考えましょう。

個人の問題だけには留まりません。

検査結果が100%ではないことを踏まえ、受けるか否かはもちろん、結果をどう受け止めるか、そして未来にどう繋げて行くかを充分に話し合わなければなりません。

できれば、妊娠が判明してからではなく、妊娠を望んだ時点で考えるべきであり、

さらには夫婦や家族のみならず社会全体でそのような赤ちゃんや妊婦さんをサポートしていく姿勢が、今後さらに求められる時代となるのではないでしょうか。


この記事を書いたママ

fami

小学生の女の子2人を子育て中です。仕事と家事・育児に奮闘しながら、毎日の何気ない出来事を大切に、楽しみながら過ごすことがモットーです。

お気に入りリスト

会員登録するとお気に入りリストが作れます

Loading

会員登録をするとお気に入りができます

0

このママの記事が参考になったらイイネしてね!
最新記事をお届けします