妊娠を望んでいるなら毎日の基礎体温の計測は当たり前のことですよね。毎日のように体温の推移グラフとにらめっこしている人も多いことでしょう。もしかすると、今この記事を読んでいるあなたもそうでしょうか。
さて、そんなあなたは妊娠した場合にグラフに現れるインプランテーションディップをご存知ですか?
これは受精卵が着床したときに起きる、体温変化のことで日本ではまだあまり浸透していません。今回はそんなインプランテーションディップについて、詳しく説明させていただきますね!
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【まずは基礎体温について知ろう】
毎日の体温は体のリズムにあわせて変動しています。女性の場合、平熱といっても時期によっては大きく平熱自体も異なるのです。そんな基礎体温は、大きく二つの時期に分けることができます。
低温期(卵胞期)
低温期は毎月の生理が始まってからのおよそ2週間の間のことを指します。この低温期の時期、卵巣で卵胞を成熟させています。いくつか成熟させていく中、一番よく育った主席卵胞だけが排卵されるのです。
卵胞を成熟させる時期のため、低温期以外にも「卵胞期」と呼ぶこともあります。
排卵期
排卵はいつ起こるのでしょうか。それは低温期の後半に陥落日といって体温が一旦下がることがあります。排卵は陥落日か高温期に向かって徐々に上がる途中で起こります。基礎体温によっておおよその排卵日は分かりますが、
完全にこの日だと特定するのは難しいようです。また、陥落日自体もすべての人に見られるものではありません。
正しい排卵日の計算方法と妊娠しやすいタイミング
高温期(黄体期)
排卵が起きてすぐに体温は高温期へと変化していきます。
高温期の別名として「黄体期」という表現があるように、排卵後の卵巣では卵胞が黄体へと変化して子宮の内膜を成熟させます。成熟によって分厚くなった子宮内膜は受精卵が着床しやすい、妊娠のためのお手伝いをしながら待っているのですね。
この高温期は生理周期が長い人も短い人も関係なく12日~16日程度です。これは黄体ホルモンの寿命自体がその日数のためで、生理の周期の長い・短いは低温期に左右されます。
[co-8]【インプランテーションディップとは?】
インプランテーションディップとは英語で表記するとimplantation(着床) dip(下落)となります。文字通り、受精卵の着床による体温の一時的な下落を指しています。
なぜ起きる?
インプランテーションディップが起きる仕組みは、受精卵が着床をはじめた際に起きる急激なホルモンバランスの変化によって起きるとされています。
いつ起きる?
一般的に低温期と排卵期が終わって迎えた高温期。この高温期の最中に一日だけ体温が低下することを指します。
高温期5日目から12日目ごろの間に、急な体温低下が見られた場合はインプランテーションディップの可能性があります。
【インプランテーションディップが起きても妊娠とは限らない?】
アメリカでは浸透しているインプランテーションディップも、日本では流産や病気のサインではないかと考えられて来ました。実際に流産や病気であった、ということもあるようです。
ですが、インプランテーションディップ自体が妊娠の兆候であることも事実です。これは実際に妊娠した人の2割程度に見られる現象なのです。
あくまで、着床時に必ず見られる現象ではなく、もしかすると起きる可能性がある、程度に考えましょう。
基礎体温は体調や心理面の影響を受けやすいものです。ですから、いつでも穏やかな気持ちでいられるように心がけましょう。また季節の変わり目は気温の影響を受けますから、なるべく同じ環境で測るように努めると良いでしょう。
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6歳の娘と2歳の息子を育てているママです。親の思惑通りになってくれるわけもない子どもたちと毎日バトルしています(笑)