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シュタイナー教育に宗教的要素は含まれる?

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「秘密結社の手帖」を愛読書のひとつとしている母ライターです。

まさか娘と一緒に秘密結社に関わってしまうなんて!

冗談ですが。



秘密結社?

「秘密結社の手帖」とは、世界中のさまざまな秘密結社を紹介する澁澤龍彦の著書です。

そこに書かれていたのは、ルドルフ・シュタイナーと彼の興した人智学協会について。

人智学とは、シュタイナー教育の元となる思想です。

私と娘は、シュタイナーサークルに参加していたことがあるのです。

宗教とルドルフ・シュタイナー

しかし、澁澤龍彦もルドルフ・シュタイナーについて「ゆめゆめいかがわしい魔術師と混同すべきではあるまい」と書いているように、単なるオカルトや魔術の実践者ではなく、哲学者として捉えられています。

とは言え、ルドルフ・シュタイナーが神秘哲学者であったのは事実ですし、オカルトの世界で有名なブラヴァツキー夫人の神智学に影響をうけたことも事実。

宗教である、オカルトであると言われることもある、シュタイナー教育。

宗教とシュタイナー教育の関係について、私なりにまとめてみます。

単なる教育法ではなく、思想に基づいた教育実践である

シュタイナー教育はよくモンテッソーリ教育などと一緒に語られていますが、決定的に違うことがあります。

モンテッソーリ教育が障害児教育をスタートとする教育法であるのに対し、シュタイナー教育は単なる教育法というだけではありません。

人智学というルドルフ・シュタイナーによる思想の教育実践であり、とにかくまず人智学というものの存在が前提となります。

とは言え、その教育において人智学を学ぶことは必須ではありません。

人智学とは

人智学=アントロポゾフィーとは、人間の叡智を表す言葉です。

ここでは、ルドルフ・シュタイナーが提唱したものを指すこととします。

人間の普段知覚できていない存在や世界を認識しようとするための思想で、ルドルフ・シュタイナー自身は精神科学とも呼んでいます。

その思想からはバイオダイナミック農法、アントロポゾフィー医療、そしてシュタイナー教育が展開され、現在へと続いています。

宗教っぽく感じる点

ルドルフ・シュタイナーが神秘主義者であったこと以外にも、こんなところも宗教っぽく感じるのかもしれません。

アストラル体とエーテル体

アストラル体やエーテル体という単語を聞いてどう思われますか?

オカルト的なことを想像されると思います。

アストラル体は感情、エーテル体は生命を司り、これらと肉体とで人間を捉えます。

ルドルフ・シュタイナーについて書かれた本や、シュタイナー教育の本には必ずこれらの単語が出てきます。

そして重要な意味を持ちます。

儀式的で不思議な空間

シュタイナー教育では季節のテーブルという、季節ごとの飾りつけを行います。
祭壇のようにも見えるでしょう。

小さなこども達の部屋には、淡いピンクの布がかかっていることもあるでしょう。

音楽を大切にし、ゆるやかに歌いながら活動することもあります。
ライゲンという独特の音色の楽器を奏でることもあります。

シュタイナー園では長いスカートを履いた先生や保護者が集まります。

これらの独特の雰囲気は宗教的な印象を与えるものだと思います。



公立シュタイナースクールの宗教裁判

1998年。
公立シュタイナースクールが数多くあるカリフォルニア州で「シュタイナースクールの背景にある人智学は宗教であり、宗教学校を公費で運営するのは合衆国憲法とカリフォルニア州法に違反しているという訴訟がおこりました。

訴えたのは「PLANS」というシュタイナースクールの元生徒・家族・元教員による団体。

人智学はカルトであり、シュタイナースクールは宗教学校であると主張しています。

人智学はどのような思想信条にも応用可能

2008年にカリフォルニア州の裁判所が下した判決はこのようなものでした。

・人智学は宗教・思想・哲学に関係なく使用できるものである
・人智学は宗教というより、方法論である

こうして、PLANSの訴えは退けられ、人智学は宗教ではないと、カリフォルニア州は判断しました。

ユネスコスクール認定を受けたシュタイナースクールが
世界中にある

世界中で多くのシュタイナースクールがユネスコスクールの認定を受けています。

ユネスコスクールとは、ユネスコ憲章にある理念実現をめざして、平和や国際的連携などを実践している学校のこと。

当然、反社会的なカルトであれば認定されません。

多くのシュタイナースクール、人智学を背景に持ちながら、ユネスコ憲章の理念にかなっているということです。

思想と宗教

思想の中に宗教が必ず含まれているとは限りませんが、宗教には思想が必ず存在します。

たとえ、宗教であったにしても、たとえば日本国内の多くのミッションスクールでそうであるように、思想による方法論だけを教育に取り入れることもできるのではないでしょうか。

シュタイナースクール自身の見解

たとえば、シュタイナー学園(文部科学省認可校)では、このように考えていらっしゃるそうです。

「教育体系がそれぞれ固有の発達観を源泉として構築されることは自然なことと考えます。教員養成ではシュタイナー教育の理念を学びますが、教員が必ずしも全てを無批判に信じている訳ではありません。」

「シュタイナーの思想自体は確かに神秘主義的な世界観を持っており、私たちの教育体系と授業法にはシュタイナーの人間観を生かしているとは言えます。しかし、シュタイナー学園はシュタイナー思想を教育内容とする学校ではありません。」

シュタイナー学園 http://www.steiner.ed.jp

いかがでしょうか

私個人としては「オカルト的思想ではある、ただし特定の絶対的存在は設定されていないので宗教ではない、方法論は素晴らしい」という結論なのですが、皆様はいかがでしょうか。


この記事を書いたママ

厥日績

ゆったり系私立小学校へ通う娘とゆったり生活中のマイペースな専業主婦です。

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