家族の実話エピソード

子供は親の鏡

お気に入りリスト

会員登録するとお気に入りリストが作れます

Loading

会員登録をするとお気に入りができます

0



子供を育てていくということは、まるで自分の姿を他人になって見ているようだ、と思うことがある。

息子を見ていると、つくづくそう思う。

我が家は、上の娘が父親そっくり、下の息子が私そっくり。見事に分かれている。

「ここはお父さんに似てるね」「ここはお母さんかな」という二人の配合型ではなく、9割以上娘は父の、息子は私の遺伝子を受け継いでいる。

だから、鏡のように、自分の姿が息子に映し出されている。

「あ、今のしぐさそっくり。」「やっぱりそう動くのね。きっと私でもそうしただろうな。」

日々、そんな気づきがある。

いいところもたくさん受け継いでいる。

だけど、自分の嫌なところを息子の中に見る時の方が、胸が痛む。

一番の短所は、何かに集中すると、他のことが目に入らなくなって、周りの人の気持ちが全く見えなくなるところ。

例えば、話をしている最中なのに、他のことにふっと気をとられると、全く無視。

「もうっ、どうしてそうなの!」 ...とイライラしても、

「...って、それ、私もやってるかも...」と気づいて、愕然としてしまう。

息子が小さい頃は、そういうこともあるかな思っていたけれど、小学校も高学年になった。そんな風だと、いつか周りと衝突を起こす。社会に出てからが今から心配。

「男の子だし、今はそんなもんだよ~」とママ友は言ってくれる。

確かに、今のところ大きな問題なく過ごしているので、母が気にするほどのことではないのかもしれない。

きっと、自分の短所を受け入れなければならない、私の問題でもあると思う。

自分の短所、嫌なところはすべて、母に似ている。

もう亡くなっているが、生前母とは折り合いが悪かった。

母が私の気持ちを無視した行動をとる度に、どうしてわかってくれないの、と涙することがよくあった。

そして、同じ思いを、母も抱えていた。

実母と同居していた母。祖母とよくケンカをして、「もう、なんでわかってくれないの!」と私に愚痴をこぼすことが多かった。

そういう母が嫌だった。だから、自分が母親になることに自信がなかった。

きっと、同じことを繰り返すと思っていたから。

最初に産まれた娘は夫にそっくりだったので、性格が違うことが幸いしてそんなことはなかったが、まさかの、息子が私にそっくり。

祖母から母、母から私に受け継がれてきたこの気質。代々受け継がれたものは、変えようがない?

いやいや。続く負の連鎖は、できるなら私で終わりにしたい。

お手本がないので、答えを求めて色んな育児本をたくさん読んだ。

その中で、「子供の悪いところばかりを見ず、いいところを伸ばす」という言葉にハッとした。

何かに集中するというのは、それだけ集中力があってパワーが発揮できるということ。

車が好きで、道に出れば車ばかり見て人の話を聞いていないけれど、詳しく語れるぐらい知識が頭に入っている。

レゴブロックが好きで、作り始めて夢中になると食事も忘れるぐらいだけれど、作り方を見ずに自分で仕組みを考えて作品を生み出したりしている。

見方を変えれば、長所につながる。

いいところは伸ばしつつ、「夢中になった時ほど、人を見るようにしなきゃならないよ」と伝え続けていくしかない。

と言っても、なかなか人の話を聞かない息子。

心に響いていないであろう言葉をずっと伝え続けるのはむなしい作業だ。

でも、そんな作業は息子のためだけではなく、私のためでもある。

私が今、息子のこの気質と向かい合うことで、幼い頃に私が感じたわだかまりや、母と祖母の確執にも、何かの答えがでるのかもしれないから。

息子を見ていて苦しくなることもあるけれど、似ていて嬉しい部分もある。

私が音楽好きなところは、すべて息子が受け継いだ。

上の娘にピアノを習わせたかったけれどガンとして受け入れず、息子がやるという発想もなかったので、その時子供に音楽をやらせることは諦めていた。

すると、息子が小学校に入学してから和太鼓を習い始めた。

私が中学・高校と吹奏楽部で打楽器をやっていたDNAがそっくりそのまま受け継がれたのか、水を得た魚のように、太鼓を叩くことを楽しむ息子。

それを応援していくうちに、私自身も音楽をやりたいという思いがわきあがり、和太鼓に合わせられる篠笛を習い始めた。

息子の和太鼓とコラボ演奏した時は、今まで経験した舞台の中で一番充実感を感じた。

神様は、子育てで辛い部分ばかりじゃなく、ちゃんと楽しい部分もバランスよく与えてくれている。

どちらも、子供を持たなければきっと一生味わうことがなかっただろう。

彼もいつか、我が子を授かった時に、同じ思いをするのかもしれない。

時にイライラする父になった息子に、

「あんたも小さい頃そうだったよ」と言う日が楽しみだ。

子供は親の鏡。

その小さな体に、私の人生の答えを、たくさん映し出してくれている。

トップ画像出典: lifehack.org


【電気代をもっと安くしませんか?】
業界初基本料0円の料金体系で年間1万円以上安くなるかも!(loopでんきPR)



お気に入りリスト

会員登録するとお気に入りリストが作れます

Loading

会員登録をするとお気に入りができます

0

このママの記事が参考になったらイイネしてね!
最新記事をお届けします