家族の実話エピソード

母乳だってミルクだって、どっちだっていいんだよ。赤ちゃんが笑っていれば。

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お母さんのおっぱいを美味しそうにゴクゴク飲む赤ちゃんと、

両手で大切に抱きながら優しい眼差しでそれを見守るお母さん。

赤ちゃんを産めばそんな風になれるんだと、当たり前のように思っていた。

産前の母親学級で「なるべく母乳で育てる方が良い。栄養分も良いし母子のスキンシップにもなる」と聞いた。

その時は「そりゃそうだよね」くらいにしか思わず、自分は母乳が出ないなんて思いもしなかった。

そして臨月を迎え、無事に息子は産まれた。

初めての授乳はそれはもう四苦八苦。首を支える手がつりそうになるし、

乳房の小さい私は授乳クッションと座布団など3枚重ねてやっと赤ちゃんの口が乳首に届いた。

でも苦労して体勢をつくっても、息子は乳首をくわえて泣きながら怒り、またくわえては泣く、の繰り返し。全然吸ってくれない。

そんな調子で毎日3時間毎に授乳を繰り返したが、3日経っても母乳は出ない。

やっとしぼりだして3滴ほど。相変わらず息子は乳首をくわえるのを嫌がる。

どうしてそんなに泣くんだろう、私の乳首はどこか変なんだろうか。

入院していた産院は皆が1つの部屋に集まって授乳をする決まりだった。

お母さんのおっぱいをゴクゴク飲む赤ちゃんと、談笑しながら授乳しているママさん達が羨ましくて仕方なかった。

必死に乳首をくわえさせようとしている自分と、

泣いてのけぞって拒否する息子の二人だけがやけに場違いで、惨めに思えた。

出産して1ヶ月、ようやく息子が喉を鳴らしておっぱいを飲めるくらい母乳が出て、完全母乳に移行した。

やっと普通の母親になれたんだと飛び上がるくらい嬉しかった。

でもそんな時間は長く続かなかった。

産後2ヶ月のころから息子の体重があまり増えず、ますます乳首を吸わなくなった。

里帰りも終わり、一人で慣れない赤ちゃんのお世話をして、三時間ごとに泣いて起こされて寝不足。

授乳しようとしても全力で泣いて拒否をする息子。

産院に相談しに行ったが、母乳で育てることを推奨していたので「頑張ろうね」と言われるだけ。

「頑張ろうね」

一体、あと何を頑張ればいいのか。

美味しい母乳が出るように食事も野菜中心の薄味にした。

乳首マッサージも乳房マッサージもしてる。

出やすいように毎回授乳前に蒸しタオルも当ててる。

これ以上、何をどう頑張ればいいの?

結局、生後3ヶ月で息子はまた母乳とミルクの混合育児に戻った。

息子は以前よりも体を反らせて顔を真っ赤にして泣き叫び、乳首を拒否するようになった。

その後にあげるミルクにはかぶりついて必死にゴクゴク飲むのに。

頑張っても頑張っても出ない母乳。

吸ってくれない息子。

慣れない体勢での授乳で痛む腰。手は腱鞘炎。

もう授乳をやめてしまいたい。

何度もそう思った。

しかし、完全ミルクにするのはとても抵抗があった。

母親ならば母乳で育てて当たり前、そんな考えにとらわれて身動きできなくなっていた。

そんな中、生後4ヵ月くらいの赤ちゃんを訪ねる市の保健師訪問があった。

「お乳は出てますか?」

きた、この質問。

責められているような気分になりながら答える。

「少ししか出ていないみたいで…。最近はミルクがほとんどです」

あらぁ、そうなの。と保健師さんは言い、次にこう続けた。

「母乳だってミルクだって、赤ちゃんがちゃんと育って笑ってればどっちだっていいのよ!」

アハハと笑いながら、あっけらかんと言われた。

てっきりまた「頑張ってね」と言われると思ったのに。

保健師さんが帰ってから、

「そうか、赤ちゃんが元気で笑ってることが一番で、別にミルクでもいいんだ。」

と保健師さんの言葉を噛み締めて、一人で少し泣いた。

それからは完全ミルクに移行し、息子も美味しそうにミルクを飲んだ。時には主人があげることもあり、その姿は嬉しそうでこちらも笑顔になった。

もしあの時の保健師さんの言葉がなければ、私はいつまでも母乳にこだわって、

息子にイライラして、自分を責めて落ち込んでいただろう。

もし今、母乳が出なくて自分を責めているママさんがいたらこう言ってあげたい。

母乳だってミルクだって、どっちだっていいんだよ。赤ちゃんが笑っていれば。

どっちだって、赤ちゃんを愛していることに代わりはないのだから。

トップ画像出典: theguardian.com


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