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インフルエンザ脳症とは?原因と症状と治療法・後遺症・予防法は?

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主に5歳~6歳以下の小さなお子さんに見られ、インフルエンザの合併症としてはもっとも重たいといわれているインフルエンザ脳症をご存じでしょうか。

新型インフルエンザが流行する年には増加傾向にあるという新たな報告も見られたほか、厚労省によればA型インフルエンザ流行年に多いとの情報もあります。

症状の進行が急速であることから、予備知識がなければ誤った初期対応をしてしまい、その後の経過に影響が出るおそれもあります。

最悪の場合は死にいたるケースもあるこの病気について、原因・症状・治療法・後遺症など網羅的にお伝えします。いざという時の備えに、お役立てください。



インフルエンザ脳症とは?

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http://waverlysjourney.blogspot.jp/
インフルエンザ脳症は、死亡率が患者さん全体の約30%・後遺症の残るケースが約25%といずれも高確率で報告されている重い病気です。

通常の季節性インフルエンザでは、年間100人~300人程度が発症するとされ、発症のピークは1歳といわれます。ただし、新型インフルエンザの合併症として発症する場合、6~7歳のお子さんにも見られる例が増えているようですので、注意が必要です。

脳の中に直接ウイルスが入って脳細胞が炎症を起こす病気を「脳炎」といいますが、これに対して脳症は脳内に炎症は見られず、はっきりとした原因がわからないものを指します。医師でさえ診断がむずかしい場合がある脳症は、全般的に脳炎よりも重い病気という位置づけがなされています。

出典:http://www.pref.shiga.lg.jp/

インフルエンザ脳症の原因は?

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https://www.ahcmedia.com

インフルエンザ脳症の原因は、まだはっきりと究明されていませんが、徐々にわかってきていることもあります。以下にその解説を致します。

①インフルエンザに感染する
②ウイルスを排除しようとして白血球の働きが活発になる
③細胞の機能を調節するための化学物質が白血球から放出される
④この化学物質が過剰に発生することで、逆に身体がこの物質に対してアレルギー反応のようなものを見せる
⑤この反応が、脳の血管の水分量に影響を与え、脳がむくみを起こす(脳浮腫)
⑥脳内の圧が高まる
⑦圧力が高まって逃げ場のない脳は、延髄を圧迫する

*延髄とは、脳の中心・脳幹の最下方にあり、呼吸・心機能・血管収縮・おう吐反射などなど、多くの重要な生命維持に関わっている部分です。

⑧これにより、意識障害・全身症状が引き起こされる。

また、インフルエンザを発症し高熱が出た場合に使用した解熱剤が、脳症の発症・悪化と何らかの関係があるのではないかといわれています。これについては、後ほど詳しく解説致します。

出典:http://www.miyake-naika.or.jp/

インフルエンザ脳症の症状とは?

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https://ourjourneywithinfantilespasms.wordpress.com

インフルエンザ脳症の症状には特徴的な3つがあります。これら3つの特徴は、熱が出てから比較的すぐに見られる場合が多いとされます。

すぐといっても、1時間~数時間以内の場合もあれば、1日後という場合も。いずれにしても、統計的には48時間以内に脳症の症状が現れるケースが多いようです。

その他に見落としていただきたくない症状もあわせて、以下にご説明します。

1.けいれん

インフルエンザ脳症で起こるけいれんは、15分以上長く続く点が特徴的です。

また、脳に異常がない場合のけいれんと違い、身体の左右で非対称的な動きが見られます。けいれんはママを激しく動揺させるかもしれませんが、ここは何とか冷静になり、様子をよく観察してください。

2.意識障害

インフルエンザ脳症の症状において、ほぼ100%に見られるのが、この意識障害です。

呼びかけ・痛み・刺激に反応しない場合は意識障害を起こしている可能性が高まります。また、うとうとし続けているので眠っているかと思ったら意識障害だったという場合があります。呼びかけなどに対して無反応であれば、心配を強めましょう。

3.異常行動

いつもと違う異常な行動や奇妙な発言などが見られたら危険を感じたほうが良いでしょう。けいれんの前後にこれが起こる場合もあるといいます。異常行動の実例をお示しします。

【異常行動の実例】

・自分の手を食べ物と勘違いしてかじった
・わけもなくおびえた
・ついてもいないテレビを見て、「ネコがくる」と言った
・急に怒り(笑い)だした
・大声で歌いだした
・両親がわからない

その他に見落とすべきでない症状

インフルエンザ脳症では、脳のむくみが起こりますが、この症状は短時間に進行します。脳のむくみの初期症状として、頭痛・おう吐が見られる場合もあるといいますので、高熱を出したあとにおう吐が見られたら、警戒しましょう。

症状が見られた場合、救急車を呼ぶ?

インフルエンザ脳症は、症状の進行が早く、また死亡率や後遺症率の高い深刻な病気です。

これまでご紹介したような症状が見られたら、救急に連絡することをおすすめします。

ただし、けいれんなどは風邪で高熱が出たときに起こる場合もありますし、高熱がそのまま脳症を引き起こすということは考えにくいですので、あわてず、まずは冷静にお子さんを観察してください。以下のようなけいれんは、あまり心配いりません。

【心配無いけいれん】

・5分以内におさまった
・けいれんのあと、すぐに意識が戻った
・けいれんは1回だけだった

もしも、症状の初期段階で他の病気との見分けがつかず救急への連絡に迷ったら、♯7119に電話をかけて症状を訴えてみます。これは、救急車を呼ぶべきかどうかの相談に応じてくれる番号ですので、ためらわずに頼りにできます。

また、夜間・休日に病院の診療を受けたほうがいいのかどうかわからなければ、♯8000に相談しましょう。これは小児救急電話といって、小児科医・看護師が症状などから対処法をアドバイスしてくれる窓口です。お住まいのエリアの相談口に自動転送されますので、安心です。

インフルエンザ脳症の治療法

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http://hopefn3.org/

病院ではまず、呼吸・循環機能を含む全身の状態や意識レベルの確認がなされるでしょう。パパママは、お子さんに起きた症状について詳しく説明できるようにしておく必要があります。

呼吸がむずかしい場合には気道を確保する、けいれんが続くようであればけいれんを停止させる、などの応急処置がされ、それと平行してインフルエンザ脳症を診断するための検査が行われるでしょう。

検査は血液・髄液・頭部CT・腰部MRI・脳波などが予想されます。特にCTやMRIなどの画像検査を受ければ、脳の状態からすぐにインフルエンザ脳症かどうかが判断できるはずです。

検査のあとは、損なわれた栄養分の点滴に加え、脳圧が高い場合には減圧剤が投与されたり、抗ウイルス薬やステロイドなど、お子さんの病状に応じて投薬治療をしながら様子を見ることになります。

後遺症はあるの?

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https://oneintwentysix.com

先ほどもお伝えしましたように、インフルエンザ脳症は患者さん全体の25%に後遺症が残ってしまうという現実があります(別の統計では半数という報告も)。後遺症の内容については、次に挙げておきます。

【後遺症の内容】
・知能低下
・運動麻痺
・てんかん
・嚥下(飲み込み)の障害

てんかんとは、脳の神経細胞の一部が異常な興奮状態になることから、けいれん・意識障害などの発作を起こす病気です。

この病気については、インフルエンザ脳症発症から1年以内に発症するケースが多いとされています。てんかんは、正しい治療・薬の服用をしていれば、日常生活を送れる場合の多い病気です。

後遺症は、ごく軽い症状から寝たきりを余儀なくされるほど重いものまで、患者さんによってさまざまです。

後遺症が見られるお子さんには、医師・理学療法士・作業療法士などが、運動機能・日常生活・食事・知的機能など多角的なリハビリテーションをお子さんとともに行い、症状の改善と社会活動への参加を目指します。



予防法はある?

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http://www.top10homeremediesfor.com/

インフルエンザ脳症にかからないためには、インフルエンザにかからないという予防法しかないかもしれません。

脳症に特化したワクチンはありませんし、特効薬もないのです。流行期に人ごみを避けたり、手洗い・うがいを励行したり、マスクを着用するといった基本の予防をしっかり行いましょう。

インフルエンザワクチンの有効性についてはさまざまな議論がなされていますが、小児については、1歳~6歳未満の幼児ではインフルエンザの予防効果は約20~30%で、1歳未満の乳児では効果が明らかになっていないということです。

しかしながら、ワクチンを摂取しておくと、インフルエンザにかかった場合の重症化防止には効果があるといわれています。

出典:http://child-neuro-jp.org/

絶対に注意しなければならない解熱剤の使用について

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http://www.livestrong.com/

解熱剤には、お子さんに服用させるとインフルエンザ脳症を重症化させるものがあるとわかっています。高熱が出ていても、置き薬として家庭にあったとしても、以下の成分を含んだ解熱剤は、絶対に使わないようにしましょう。

■メフェナム酸
■ジクロフェナクナトリウム

またアスピリン系の解熱剤も、ライ症候群という別の脳症を誘発するおそれがありますので服用させません。

お子さんに飲ませても良い解熱剤は、アセトアミノフェンだけですので覚えておいてください。しかし、いずれにしても薬の服用については慎重であるべきです。かかりつけ医などに相談してから飲ませてあげるのがいちばん良いでしょう。

出典:http://www.miyake-naika.or.jp/

発熱を怖がりすぎないで・まとめ

小さなかわいい子どもが高い熱を出している姿を見ているのはつらいことですよね。一刻も早く下げてあげたい、かわいい笑顔が見たい、そんな気持ちになるのは、ママであれば当然でしょう。

しかし、発熱というのは、感染症に対する身体の正しい防御反応です。40度を超えなければ、基本的に害のあるものではないとされています。

欧米ではインフルエンザは風邪のひとつで、「寝て治すもの」と考えられているのだそうですよ。

しかし、インフルエンザ脳症はアジア人に多く見られるという報告もありますので、欧米式にする必要はないまでも、お子さんが急な高熱を出したときは、まずは冷静になって、状態をよくみきわめてあげてください。

熱は上がりかけでは身体をあたため、熱が上がりきったら首・わきの下・脚の付け根などを冷やしてあげましょう。

上がろうとしている熱を無理に下げようとすると、ますます上がってしまうこともあります。そして、医師から許可された解熱剤を使う場合でも、解熱剤はあくまで熱を緩和するための薬であり、感染症を治すためのものではないことを覚えておきましょう。

異常な症状が認められない場合は決してあせらず、適切に受診しながら、お子さんの「治る力」を信じてそばで見守ってあげてください。多めの水分補給も忘れずに。

ただし、インフルエンザ脳症の疑いがある場合は、迅速な診断と治療が後遺症や最悪の事態を避ける鍵となりますので、パパママは冷静な判断ができるよう、日頃の心の備えをしておいてくださいね。


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参考文献:病気 育育児典/岩波書店

トップ画像出典: https://www.aliexpress.com

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