家族の実話エピソード

夏の思い出!原体験が多いほど人間味豊かに(家族のエピソード)

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夏のある夜、家族で花火大会に行った。

中学生の娘は、スマホの花火モードで写真を撮るのに夢中。

後でタイムラインにあげたりするのだろう。

ラストの一番大きな花火が打ち上がった時、娘がスマホを置いた。

「撮らないの?」

と聞くと、

「うん。こういうのは、ちゃんと自分の目で見なくちゃね」

夜空に広がる大きな花火。

打ち上がる音。広がる光り。煙の匂い。「おおーっ」と叫ぶ人々の声。

スマホのカメラごしにではなく、自分の目に、心に、焼き付けている。

さっき話していた『原体験』を、早速実践しているんだなと思った。

花火大会に向かう途中、娘が国語の授業でやったことを話していた。

何かテーマを決め、それについて意見を述べると同時に、それに対する反論も考える、というもの。

別に題材は何でももよくて、「料理についているパセリは必要か否か」といった軽いテーマでもOK。

一つの主張には、賛成する人もいれば反対する人もいる。

その両方を考えられるようになるというのが、授業のねらいのようだ。

娘が選んだテーマは「キャンプ」

我が家では子供たちが小さい頃から家族でキャンプを楽しんでいるので、実感として書ける。

反対意見は、

「この便利な現代に、どうしてわざわざそんな不便な生活をしに行くのか」

よく言われることだ。

結局、好きな人は楽しめるし、嫌いな人にとっては苦痛以外の何物でもないだろうから。

では、キャンプを肯定する意見。

「自然にふれて癒される」とか「家族で協力して何かをすることが楽しい」という感じでまとめるのかと思いきや。

娘の口から出たのは、

「キャンプは原体験になる」

だった。

『原体験』とは。

「触覚」「臭覚」「味覚」を基本とし、「視覚」「聴覚」を含めた五感による直接体験のこと。

自然の中で遊び、ふれあいを通じて育成される思考力、判断力、表現力などが、人間としての生きる力となる。

「8歳までに鍛えるべきは『地頭(じあたま)』。キャンプなどの野外活動で得られる原体験が多ければ多いほど、『人間味豊かな100点』を取ることができるのよ」

出典:尾木ママ 大事なのは早期教育より、原体験よ!

教育評論家の、尾木ママこと尾木直樹氏がそう主張しているのを、ネットで調べたのだそうだ。

自分が感じたことだけではなく、『原体験』というキーワード使うことで主張がより中学生らしくなり、娘の説明を聞いて家族で感心してしまった。

今はネットで、いくらでも見たい景色が見られる。

情報を頭に入れて、たくさん写真を見れば、行った気になれてしまう。

それは『原体験』とは相反する『間接体験』でしかない。

間接体験だけでは、その土地に吹く風や空気を感じることはできない。

そして、心が大きく動くこともない。

でも、原体験として心に刻まれたことは、大人になっても残る。

夜中に暴風雨がおそってきて、テントが飛ばされないだろうかと不安になったこと。

飯ごうの水の分量ひとつで、ご飯がベチャベチャになり焦げたりすること。

夜、テントの中で家族でトランプをすると、お腹を抱えて笑ってしまう程楽しいこと。

そして、夜空に無数に広がる星がびっくりするぐらいきれいなこと。

大切なのは自分で体験すること。感じること。それを、心に積み重ねること。

決してそんな教育的な目的があったわけではなく、ただ楽しいから家族で行ってきただけ。

でも、それが子供たちの『原体験』になっていたとしたら、思わぬ効用だったと思う。

そんな話と、今、目の前で広がっている花火をしっかり見て感じることが、結びついた。

キャンプと花火を見るのとでは、体験の度合いは全く違う。

ただ、「感じることが大切」ということを、今回娘なりに感じ取ったようだ。

同じ花火を見ても、ずっと写真を撮ることに夢中になっていたら、後で写真は残っても、心には何も残らない。

直接体験をしていても、そばにいない相手に写真で伝えることにばかり夢中になってしまうと、体験自体が薄れてしまう。

スマホというツールを使っているとそうなってしまいがち。

そのことに気づいてくれたのが、母として嬉しい。

正直、娘の口から『原体験』なんて言葉が出るとは思わなかった。

親の知らない言葉を子供が使うようなり、成長していくと同時に、少しずつ離れていくのを肌で感じる。

いつか私たち親が子供を守る役目を終え、子供たちが自分の力で歩き出した時。

時にはどうしようもなく辛いことも襲ってくるだろう。

一人で立ち向かわなければならない時もあるだろう。

でも、そんな時。

キャンプが楽しかったな。

花火がキレイだったな。

またそんな楽しいことがしたい。キレイなものが見たい。

今は辛くて、先が見えなくても、それでもこの世は美しい。

まだまだ人生には、楽しいことがたくさんある。

そう思える心がどこかにあれば、目の前の状況を乗り越える力になる。

こうして家族で過ごす何気ない時間が、その時に感じる一つ一つの思いが、これから子供たちの生きる力になってくれれば。

夜空に勢い良く広がっていく花火を見ながら、そんなことを思った夜だった。

この記事を書いたママ

りぃ

中2娘と小6息子の母です。成長した子供と友達のように話せる今は人生の黄金期!大変な幼児期を乗り越えたからこそ見えることをお伝えしていきます。

トップ画像出典: find-travel.jp

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